自分の努力の集大成である大学入試。入試では科目ごとに準備時間として休み時間が設けられている。どのように休み時間を過ごすべきなのか、入試を経験した現役慶大生にアンケート調査を行った。どのように過ごしたらいいか迷っている、後悔したくない受験生が安心して過ごすことができる一助になれば幸いである。
休み時間にすべきこととして特に多かった回答は、トイレに行くこと、試験勉強をすること、お菓子を食べること、席を立って散歩などをすることの4つであった。それぞれの理由についての回答は以下の通り。

トイレに行く

・トイレに行くまでの道でも歩いたり並びながらストレッチしたりすることでリラックスすることにつながった
・試験時間中に雑念に左右されないために
・試験時間にトイレに行くと時間がもったいないため
・校舎のトイレの数が受験生の数に比べて少なく、トイレが非常に混雑することが予想される。そのため校舎に入ってからはトイレの位置を把握しておき、トイレに行く際は参考書などを携帯していくと良いだろう。

勉強する

・それぞれの休み時間でやることを前から決めており、試験の感触に関わらず、予定通りに進めることで安心感を得られたから
・参考書を見て今まで勉強してきたことを実感して安心できたから ・直前に見た知識がそのまま問題に出てきたことが何度かあったから

お菓子を食べる

・リラックスできるし糖分補給につながるから
・気分転換や集中力アップにつながるから
・入試は自分が思っている以上に体も心もすり減らされるので、休ませることを意識的にしたかったから
・チョコレートやグミなど手軽に食べられるものがおすすめである

席を立って散歩などする

・血流を良くするため
・試験室の緊張した雰囲気から気分転換するため
・受験会場は人が多く、冬ということもあり空気がこもりがちで、外の空気を吸いに散歩に行くことがいいリフレッシュにつながったから
・長時間座り鬱屈とした体がシャキッとしたから

 

一方で、すべきこととして少なかったものは友人、知人と会話をすることであった。理由としては、友人と話すと不安になってしまうから、一人でいたかったから、などが挙げられた。
最後にアンケートで休み時間に脳や体をリラックスさせようと意識していたかを聞いたところ、ほとんどの人が意識していたことが分かった。

入試は各々が想像しているよりも体力を消費する場であり、多くの受験生は休み時間も意識的に行動している。周りの受験生をみて不安にならないためにも、この記事を一つの参考として、入試を乗り切ってもらいたい。
(森下直隆)