1月15日に天一書房日吉店が営業に幕を下ろした。同店は日吉東急アベニュー3階にて1995年の開店以来27年にわたって営業してきた。日吉キャンパスから最も近い同店の閉店に驚いた塾生は少なからずいるだろう。そこで今回はインタビューを行い、閉店を受けた塾生の声を紹介する。
天一書房日吉店閉店のニュースを聞いた時の率直な感想を教えてください。
・驚いた。つい先日、20才以上年の離れたサークルのOGと日吉で会い、「天一はまだあるんだね」という話で盛り上がったばかり。学生の街に本屋は不可欠であり、日吉キャンパスと共に歩んできた存在だけに残念でならない。
(法学部2年)
・よく利用していた本屋だけにショックでした。大学終わりにも立ち寄りやすく、品ぞろえも充実しているのでよくお世話になっていました。入学直後にリシュルートを買って以来、私が天一書房で本を買ったのも一度や二度ではありません。誠に残念でなりません。
(文学部1年)
閉店を惜しむ声が多く、同店が多くの塾生に親しまれてきたことがうかがわれる。同店の閉店により日吉駅周辺から書店がなくなってしまうことにも、塾生を悲しませる要因の一つだろう。
天一書房日吉店を利用して印象に残ったことがあれば教えてください。
・入学前の3月に、リシュルートを購入するために日吉天一書房を初めて訪れたが小説や雑誌のみならず参考書や新書、文房具が充実しており学生に寄り添った書店だと感じました。
(理工学部1年)
・印象的なのはやはりリシュルートの販売。入学当時右も左も分からなかったが「天一書房でリシュルートが売っているらしい」と聞いて駆け込んだ。多くの新入生で賑わっていて、入学を大いに実感したきっかけだ。
(法学部2年)
目を引くのはリシュルートに関する思い出だ。リシュルートは天一書房日吉店でのみ販売されている雑誌であり、履修情報を含めた多様な学生生活の情報を扱っている。購入のために訪れた塾生は多いようだ。
日吉店を含め昨今多くの書店が閉店しています。その事についてどのように考えていますか。
・普段読まないジャンルの本との偶然の出会いは、本屋でしか味わえません。本と直接で会える場が少なくなっていくのは悲しいです。
(文学部2年)
・書店でアルバイトをしていた時、書籍を購入するお客さんの少なさに驚きました。書店は、本や漫画との偶然の出会いを提供してくれる場なので、少なくなることを残念に思います。
(法学部2年)
閉店される日吉店へメッセージをお願いします。
・1年生の時、たくさん利用させていただきました。ふらっと立ち寄るのにちょうど良く、とても居心地の良い書店でした。
(文学部2年)
・多くの塾生の人生を長年にわたり支えてきた存在。私が天一書房で買った本もきっと私の糧になっています。ただただ感謝しています。
(文学部2年)
長きにわたって塾生に寄り添い続けてきた天一書房日吉店。営業は終わってしまったが、その27年の間に天一書房と塾生との間には確かな絆が育まれていた。
(櫻井優悟・山口立理)