今年度の大学入学式が先月2日、日吉記念館で開催された。
今年は10学部6728人の新入生が真新しいスーツに身を包み、式へ臨んだ。
式辞で清家篤塾長は「世界情勢は変化し、日本でも急速な少子高齢化により労働人口が減少しつつある。その中で一人一人が物事を自分の頭で考え、付加価値生産性を持たなければならない。大学生活で個々の能力を高めることは、各々の問題に留まらず、日本社会の未来にも大切である」と述べた。
新入生代表の奥山祐貴さん(法1)=写真奥・義塾広報室提供=は、「様々な問題で混沌としている社会の中で、今こそ明治維新という転換期に生まれた福澤先生の建学精神へ立ち戻るべきではないか。講義などの知識を自分たちなりに捉えて解決策を見つける手段とし、目的を自分の中で明確にすることが大事だと思う」と語った。
式には卒業50周年記念招待塾員として1960年の卒業生も多数同席。1960年三田会より義塾へ寄付目録が贈呈された。