21日、ミニステージにて、三田祭実行委員会主催の『慶皇杯~最強の體育會は俺だ!~』が行われた。本企画は體育會に所属する力自慢の猛者が、様々なルールの対決で「最強」の座を競い合うという内容だ。出場したのは水泳部飛び込み部門・柴田修吾さん、探偵部カヌー部門・伊良波快斗さん、アメリカンフットボール部・近藤快さん、重量挙部・藤波優和さん、ハンドボール部・永楽友駿さんの5名。ゲストとしてお笑い芸人・TKO木下隆行さんが招かれ、進行役を務めた。
予選では酸っぱいジュースを飲みながらリンゴをつぶすという内容の対決が行われ、ストローを咥えながら、自慢の握力でリンゴをパワフルに砕いていく精鋭たちによる互角の戦いに、現場は白熱した。しかし、惜しくもハンドボール部・近藤さんが敗退。「負けてしまって残念だが、いつかリベンジしたい」と話した。
次に予選を通過した4選手による一発勝負のトーナメントが行われ、第一試合ではアメフト部・近藤さんと端艇部・伊良波さんが、お盆の上に次々と追加されていく水の入ったコップをこぼさないようにスクワットするというルールのもとで勝負した。コップを一切こぼさずに、お互い安定感のあるスクワットをみせ、両者一歩も譲らない展開になり、なかなか勝負がつかない。最終的に、木下さんの掛け声でお盆を頭の上に持ち上げることができたほうが勝利というルールでの一発勝負が行われ、端艇部・伊良波さんが水をこぼし、アメフト部・近藤さんが勝利した。ここで敗退となった端艇部・伊良波さんは「負けが決まった後に水を観客席にかけてしまって申し訳ない」とコメントした。
続いて第二試合では、水泳部・柴田さんと重量挙部・藤波さんによる机の上の5つの風船を割る対決が行われた。試合は柴田さんの素早い動きで一瞬にして決着がついた。試合後に藤波さんは「柴田さんには自分の代わりに決勝で頑張ってほしい」とコメントを残し、舞台を後にした。
栄えある決勝戦の舞台に残ったのは、ここまでの熱戦を制してきたアメフト部・近藤さんと水泳部・柴田さん。木下さんの写真が貼ってある段ボールをいかに強そうに壊すことができるかという対決が行われた。両者は試合前に服を脱ぎ鍛え上げられた体を披露し、大きな拍手が上がった。試合はステージから段ボールを投げ落としたり踏みつけたりし、互角に進み、両者白熱した試合になった。最終的に木下さんの判定により近藤さんの優勝が決まった。優勝した近藤さんは「自分たち体育会生は大会が本番なので、今回をきっかけに試合を見に来てほしい」と語り、準優勝した柴田さんは「飛び込みはマイナースポーツだが部の公式インスタグラムなどにメッセージを送ってほしい」と語り、新入部員を募った。
また、優勝した近藤さんには賞品としてゲストの木下さんのサイン色紙が渡され、慶皇杯は幕を閉じた。今後も彼らそれぞれの活躍が楽しみだ。
(上田乃輝・吉浦颯大)