第26回参議院議員選挙が行われる。昨年の衆議院選挙以来の国政選挙だ。今回の選挙には、選挙区、比例代表合わせて545人が立候補した。投開票は7月10日だ。

選挙前になると若者の投票率低下について多くのメディアで取り上げられる。事実、かなり前の選挙から40歳未満の「若者」の投票率はほかの年代に比べて低い。その中で、選挙に行きづらい環境にいる大学生でも投票ができる制度は整っている。

期日前投票を利用すれば、選挙期日にサークル活動や部活動があっても、事前に投票を済ませられる。不在者投票制度を利用すれば、実家(名簿登録地)から遠くで一人暮らしをしている場合でも滞在先の選挙管理委員会で投票できる。在外選挙制度を利用すれば、留学中でも現地の在外公館や郵便を通じて投票できる。

今回の選挙では、岸田政権の評価、物価高騰や円安への対策、憲法改正などが主な争点とされる。選挙は自身の意見を政策に反映できる重要な機会だ。選挙権はそのために有権者に与えられた重要な権利である。その権利を正しく行使するには、ニュースや新聞、各党の公約などに触れ、自分自身の主体的な決断をする必要がある。主体的な決断には、自分の考えていることを整理することが求められる。

それを助ける工夫がインターネット上でされている。Yahoo! JAPANが公開する「政党との相性診断」やzero選挙が行う「2分でわかる!あなたの考え方診断」)などだ。有権者は、情報の取捨選択により、さまざまな党、候補者の意見を吟味し、自分がどういう世の中を望んでいるのか、どういう人を応援したいのかなどを考え、一票を投じることで自分の思いを伝えられる。

「選挙に行け」と他人に言われるから嫌々投票所に行くのではない。自ら進んで投票しにいくのだ。自分の未来を自分で決めるために、そうだ選挙、行こう。そして7月10日、政治の未来を共に作ろう。

お知らせ:2022参院選に関しては、GO VOTE JAPAN代表で、news zeroにレギュラー出演中の辻愛沙子さんのインタビュー記事でも取り上げます。近日公開ですので、乞うご期待!

持松進之介