
冬を舞台にしたスポーツ、スキー。慶應義塾大学體育會スキー部では、ストイックな姿勢を以て競技に臨んでいる。
主な活動内容
[table id=14 /]
3つの部門に分かれた、臨機応変な練習
2022年北京オリンピック出場でも話題を呼んだ、體育會スキー部。実は一口に「スキー」といっても、3つの部門に分かれていることをご存知だろうか。1つはゲレンデに立てられた旗門に従って滑走するアルペンスキー。2つ目は起伏のあるコースを長距離滑走するクロスカントリースキー。そして3つ目は、ジャンプの飛距離を競うスキージャンプだ。このようにさまざまな部門の選手を含めた中で、全体練習を行なっている。
全体練習では、基礎体力の向上を目指してラダーなどを用いたアジリティ系トレーニングや、持久力向上を目的としたインターバルトレーニング、瞬発力向上を目的としたジャンプトレーニングなどに取り組む。同時に、自分の競技力向上に向けた専門的な練習も必要とされるため、臨機応変に選手のしたいことを重視して練習を組んでいるという。
入部に必要なのは”誠実な姿勢”
部員は「単刀直入にいうと、経験者が非常に多い」そう。高校まで継続してスキーに取り組んできた人が多くを占めており、経験者にとってやりがいのある練習体制が整っているといえよう。
また、経験者が多い一方で、未経験者でも競技に対する誠実な姿勢があれば現役部員と相互に良い刺激を受けられる、と考えているとのこと。大学生活の中で、何かに本気で打ち込みたい人、スキーに魅力を感じている人は、ぜひ挑戦してみてほしい。
個人競技の枠に囚われない一体感
先にも述べた通り、體育會スキー部は一つのスキー種目で形成されているわけではなく、3つの競技の特性はそれぞれ大きく異なる。競技としては目指す方向の違う選手たちが、大会を軸に部として目指す方向を見据える。個人競技の枠に囚われない一体感が、彼らを一歩先の高みへと導くのかもしれない。
大きな大会としては、2月開催の「インカレ」が挙げられる。2022年は他部門で刺激を与え合いながら、全ての種目で入賞者が生まれた。普段は交わらないスキー種目であっても、自分が成長することで部に貢献し、喜びを分かち合うことができるのだ。
さらなる高みを目指して
2022年度は、インカレ男子1部総合3位以内、女子1部総合4位以内を目指している。個人の目標はそれぞれ異なるが、各々がさまざまな大会で優勝・準優勝もしくは入賞できるよう、全体練習・個人練習ともに励む予定だ。
さらに、2025年は應義塾體育會スキー部創立100周年! インカレ1部総合優勝を目標に、互いを鼓舞しながら全力で競技に挑む。
新1・2年生に向けて
「現在の體育會スキー部は過去最高レベルのチーム力と競技力を持っていると自負しています。そんな競争力のあるチームで一緒に頑張りたいという人は歓迎しますし、體育會スキー部がこれからどのような結果を出していくのか注目して頂けると非常に嬉しいです。
スキー部の人と一緒に授業を受けるなど、出会うことがあったらマネージャーなども募集しているので気軽に声をかけて下さい! これからの大学生活を謳歌しましょう! 」
(聞き手:楊美裕華)