日吉電影節2009 監督らが登壇
12月14日、日吉キャンパス来往舎シンポジウムスペースで、文学部中国文学専攻主催「日吉電影節2009」が開催された。本イベントは、すべて塾生のボランティアスタッフによって運営された。
第1部では、中国インディペンデント映画『あひるを背負った少年』の上映会を実施。第2部では上映作品の監督の応亮(イン・リャン)氏、中国インディペンデント映画祭2009出品作品『オルグヤ、オルグヤ…』監督の顧桃(グー・タオ)氏、中国インディペンデント映画祭実行委員会代表の中山大樹氏が登壇し、講演を行った。
中国インディペンデント映画とは、検閲や援助を含む中国の映画体制から独立した映画である。上映前のあいさつで中山氏は、「インディペンデントである本作品は30万円程度という低予算でありながら、30カ国以上の映画祭に出品されている。見て頂ければ、作品の素晴らしさをご理解頂けるはず」と述べた。
上映後の講演会では、参加者から多数の質問があがった。「中国国内では検閲のせいで上映しにくくなっているインディペンデント映画をどのように展開してきたのか」という問いに対し、応亮氏は「中国国内では政府の圧力によって上映中止になることも多いが、以前よりは状況が改善され、外国の映画祭への出品など、議論の場を広げることができるようになった」と答えた。
議題は中国政府と検閲制度にまで及び、白熱した議論となった。