ーーグランプリ受賞から約1週間が経ちましたが、今のお気持ちは?
大学1年でミスター慶應理工グランプリ取ったあとに、2年生でミスターオブミスターに出場して、ミスターじゃない年がないので、終わった実感がないです。
グランプリは2回目ですから、周りの反応が薄かったです。当日は祝福されたんですけど、翌日には「取るでしょうね」と言われました(笑)。
ーーなぜミスターコンに出続けるのですか?
僕はミスターが大好きなんです。見るのも好き、ファイナリストの活動や運営の動き方を見るのも好き、勝つための攻め方を考えるのも好きです。【趣味:ミスターコン】ですね。
昨年ミスターSFCコンテストの規模が大きくなり、渋谷の大きなビジョンに広告を単独掲載していて「なんでこんなに大きくなっているんだ」と気になっていました。
ミスター慶應理工コンテストの時にSFC運営と関わりがあったので、「出てくれない?」と頼まれたことが最後のきっかけでした。出場を決めたのが、ファイナリスト決定の3日前だったので、のちのち代表に聞くと僕が出なかったら4人だったみたいです。
ーーミスターコン期間に頑張ったこと、力を入れたことは?
私服の『白衣』を作ることが活動の主軸になっています。ファンが僕を紹介する時に、キャラクターがないと紹介しきれないと思います。メディアに出る時にも、描きやすい華があった方がやりやすいです。例えば、協賛のタイアップ投稿で、「真っ白」なら白衣「ハロウィン」なら白衣を黒く染めたりして、プラスアルファで自分の色を出せます。やらされてる感なく自分の個性が出て、印象に残るファイナリストになれます。
ミスターコンにキャラ作りは絶対になくてはいけないので、出る前から「今回のコンテストは白衣のキャラクターでいこう」と決めていましいた。戦略をしっかり立てた方が面白いですしね。
ただかっこいいだけで投票する人口が少なくなっている気がして、僕はおしゃべりが好きなので、インスタライブでたまたま入ってきた人を必ず捕まえることを意識していました。僕はトリリンガルなので、海外の方々にコンテストの説明をしたらLINEを入れて投票してくれました。投票したいと思う原因の切り口を増やして、投票してくれそうな層をどんどん取り込んでいくことが大切だと思います。
宣材写真を撮りに行った時に、運営の方とたくさん話す機会があり、運営サイドのやる気を感じました。僕の活動の成功はもちろん、コンテスト自体の成功も目標でした。ミスターコン自体の知識があるので「SFCっぽい面白いコンテストにしたいよね」と話して、力を貸したいと思っていました。
『ファイナリスト全員が仲良くなること』と、『他のコンテストから羨ましがられるコンテスト』にしたかったので、まず僕がそれぞれと仲良くなろうと考え、ご飯に行ったり、運営が企画してくれて撮影関係なくVS PARK(バラエティスポーツ施設)や鎌倉に行ったりしました。
ーーグランプリになるために大切にしていたことは?
ミスターコンやミスコンは能力値がそんなに高くなくても、学生がやりたい気持ちだけで輝ける場所です。僕は白衣をアピールしましたが、アパレルのコンテストでは勝てないと思うんです。でもミスターコンを通じて自分の服を発信すると、無条件に見てくれたり、共感してくれたり、新しいお仕事をいただけることもあります。能力値の敷居はそんなに高くないけれど輝ける場所を絶やしたくないという気持ちがあって、そのためにはコンテスト自体が常に輝いていなければいけないので、「コンテストを大きく見せる」というのが僕の信念としてありました。
ーーミスターコン期間の3か月半で成長したことは?
視野が広くなったコンテストだったと思います。出る前は運営のことをあまり考えていなかったです。声をかけてくれたから盛り上げたいと思いながらも、自分の白衣のキャラクターを成功させることが第1目標でした。でも話を聞いてみると、僕も*Sparkle Ways Projectという団体を運営しているので、団体のための動き方や苦労が見えるようになりました。自分が輝くことだけでなく、裏方にも目がいくようになったと思います。
ーー逆にミスターコン期間で大変だったことは?
ライブ配信と、大学の授業が被った期間は時間の確保が大変でした。でも配信は応援して下さる方々と1番密にコミュニケーションが取れるので、楽しい瞬間でもあります。
ーーミスターコン期間の思い出は?
ファイナリストのみんなと協賛で千葉館山のリゾートに行ったことです。ミスもミスターも全員同じ家に住むので、テラスハウスみたいでした。ファイナリストと1番深く関われた時間でしたね。
ーーコロナ禍のコンテストで変化はありますか?
僕は両方経験しているのですが、学生さんからの注目度が格段に落ちました。新たなファンの獲得ができないから、他大のミスミスターとの連盟ができ始めました。僕は元々大学1年で人脈がないところからスタートしていて「ファンを作る」ことに注力してきたので、前後でやり方は変わっていないです。応援してくれた人に見守られながらフィナーレを迎えたかった気持ちはあります。
ーーこれからの目標は?
僕は理工学部でSFCではないです。SFCらしさをとは、クリエイティブさや、新しい問題を発見して、解決していこうという姿勢だと思います。僕はコンテストでSFCではないけれど「SFCらしい人間」であったと感じています。SFCの顔になったからには、SFCらしい人間のまま終わりたいと思っているので、今後も白衣の活動を続けていくつもりですし、自分の運営しているSparkle Ways ProjectもSFCらしい活動の一環であるので、しっかりと回していきたいと思っています。
将来の明確な目標はまだないですが、1個1個常に自分がやりたいことをして、思いついたらすぐ行動に移せるようにクリエイティブに生きていきたいです。理工学部の学問もきちんとやりたいので、学生としての研究生活も十分にこなしていきたいと思っています。
ーーファンや身近で支えてくれた方に伝えたいことはありますか?
僕に少なくないお金と時間をかけて応援して下さっている方々が大勢います。コンテスト3回目、学内では2回やっていく中で、ミスターコンはミスターとファンの『チーム』で見られることが多いです。グランプリ取った方は「あの人が1番すごかったんだ」「あの人が1番頑張ったんだ」という対象になります。グランプリで脚光を浴びるのは僕たち候補者だけではないです。支えてく下さったファンの方々も対象になるので、ファンの方々がすごいと思われたり、認められたりするのは、僕としてもすごく嬉しいことです。皆さんの努力を証明できる機会を僕にくださって本当に嬉しいと思っています。ありがとうございます。
Sparkle Ways Projectのホームページはこちら
Sparkleは闘病中の子ども達のワクワク支援プロジェクトです。闘病生活中のモチベーションで、僕たちは遊びにフォーカスして、一緒にワクワクしてみる、自分でもワクワクを見つけられるように変わってほしいという思いで活動しています。近年の活動としては、闘病生活で辛かったことを考えて、解決する秘密道具を作り展示する展示会を開催しました。
(高橋明日香)