第63回三田祭も最終日となり大詰め、後夜祭前の最後のメインステージで鮮やかに踊るのは、Dancing Crew JADEだ。

黒の衣装、帽子を身に纏ったダンサーが登場し、歓声が響き渡る中、一曲目のPOPが始まると、ステージはJADEの独壇場となる。

一曲目POP

HIP HOP、JAZZ、ROCKといったさまざまなジャンルが立て続けに披露される。それぞれのジャンルでの一体となったダンスで、観客のボルテージは最高潮に達する。同じジャンルのダンスでも違った雰囲気を楽しめるのは、大所帯であるJADEだからだろう。

最終曲の4年生のみで踊る楽曲を終えた後、JADEのステージもフィナーレとなる。まず、学年性別別にメンバー紹介がされる。先程までの張り詰めた空気とは一転、皆笑顔で、客に手を振る、ジャンプをする、ダンスを披露するといった思い思いの行動をする。メンバー紹介の後に音響、撮影等のサポートの人々への感謝を述べ、JADEのステージは終了した。各世代、性別毎に個性が見てとれたが、そこに存在したのは「JADE」という一つの塊だった。最終日のメインステージのトリに相応しい内容だった。

感動のフィナーレ

公演終了後、末永さんに話を聞いた。久しぶりの有観客の三田祭で、客の前で踊ること、応援してもらえることが当たり前じゃないということを改めて実感したそうだ。また、コロナ禍において皆のモチベーションを保つのが運営において苦労した事だと話した。公演については「JADEは自由に踊るので、皆の個性が強いが、それを一つの作品にまとめあげようという思いを込めた」と語った。

 

今後のJADEにも、目が離せない。

 

左から部長の末永さん(4年)、代表の草刈さん(3年) (写真=提供)

 

(黛亘・森田帆乃花)