三田祭最終日、メインステージで夕日を浴びながらひときわ輝く団体がいた。総勢135人で公演を作りあげるジャズダンスサークルSIGだ。三田祭でのステージは3公演あり、11月23日(火)14時30分から行われた最終公演の模様をお届けする。
今年の三田祭公演は、例年と異なりストーリー仕立てになっているという。全曲における一貫性にも注目しながら、主人公とともに「ΣSIGnal for=」の答えを探すというのが、今回のテーマだ。また、ジャズダンスの躍動感とSIGの空気感、全員で一つの作品を作りあげる姿も見どころといえる。
公演全体を通して、全身を使ったしなやかなジャズダンスや、直接地面からエネルギーが湧き上がってくるような裸足でのパフォーマンスが特徴的だった。
観客の盛り上がりが最高潮に達した、最後の曲は「Drive your dream」。 感情がこもったエネルギッシュな表現力が印象に残った。曲やその歌詞、力強いダンスも相まって観客の心を動かしたのではないだろうか。
公演後、大井さんと田畑さんにお話を伺った。公演のテーマ「ΣSIGnal for=」について、「所属メンバー分以上のエネルギーを出せるようなパフォーマンスがしたいという思いを込めました」。「私たちが一方的に与えるだけではなく、イコールの先を観客の皆様も一緒に考えてもらえたら」と語っていた。
パフォーマンスとインタビューから、一貫して「何かを届けたい」というメンバーの想いが伝わり、心が揺さぶられた。この記事も、ラストの曲の「一言」をお借りして締め括りたい。「見ている人の明日が何かが変わりますように」
SIGのインスタグラムのアカウントにて、今回の公演の振付師や各曲のテーマが掲載されているので、ご参照いただければと思う。
(松本沙羅・柴田憲香)