三田祭は3日目を迎え、昼過ぎのミニステージに華やかな衣装に身を包んだPilialohaが登場した。Pilialohaは、現在約70名が在籍するフラダンスサークルだ。三田祭に向け、普段よりも高い頻度で練習を重ね、舞台に臨んだ。
音楽とともに、赤やオレンジの衣装をまとったダンサーがウクレレを持って舞台に上がる。ウクレレを使ったパフォーマンスは、三田祭ミニステージ公演限定のものだという。
1曲目の「Aloha E Komo Mai」に合わせ、歌とウクレレを披露。会場では手拍子が起こり、体を揺らす観客の顔に笑顔が灯る。
曲紹介を挟み、ゆったりとした曲調の2曲目に突入。白い花冠と黄色のスカートが印象的だ。3人の息の合った動きが観客を魅了する。
3曲目は、これまでと打って変わってアップテンポな一曲を披露。フラの代表的な打楽器「ウリウリ」で軽やかにリズムを刻む。
4曲目も同じく、フラ特有の打楽器を使ったパフォーマンス。竹を材料とする棒状の楽器「プイリ」を打ち鳴らす一味変わったダンスで、観客の目と耳を楽しませる。
5曲目では、鮮やかな黄色のワンピースに身を包んだ6名のダンサーが登場。うち2名は舞台から降りた場所でもパフォーマンスを行い、迫力満点のステージだった。
6曲目は、3人のダンサーによるパフォーマンス。ピンクのワンピースを身にまとい、フラダンス特有のしなやかな動きを見せた。
7曲目は、夕暮れのようなグラデーションカラーの衣装が印象的だ。途中で降りだした雨にも負けない圧巻のフラダンスをみせた。
Pilialohaの一糸乱れぬパフォーマンスには、日ごろの努力が滲み出ていた。公演は雨のため惜しくも7曲目で中断となったが、観客の顔には穏やかな笑顔が、まさにダンサーの髪飾りのように輝かしく咲いていた。
23日にはメインステージでも公演を行ったPilialoha。さらに来年2月にはオリジナル公演を予定しているという。Pilialohaの今後の活躍に目が離せない。
(神谷桃華・三尾真子)