20日16時から、西校舎501教室にて、声優研究会による『梶裕貴の梶先生の特別講義』が開講された。ゲストとして、声優・ナレーターの梶裕貴さんが招かれた。梶裕貴さんは、声優として『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役や、『ワールドトリガー』の三雲修役を務め、最近ではYouTubeなどにも活動の幅を広げている。今回特別講義を主催している声優研究会では、アニメや漫画、ラノベ、ゲームなど多岐に渡る分野に興味がある会員が集まって活動している。今回の講演会も、アニメに限らない幅広い興味を持った観客で賑わっており、当日券が売り切れるほどの大盛況であった。

拍手に迎えられ登場した梶さんは、すでに学園祭ゲストとしての登壇は6校目であるという。それにもかかわらず、慶大について沢山の情報を調べてきていて、観客へ話題を積極的に振っていた。同時に、キャンパスライフへの憧れを語っている姿も印象的だった。

チャイム音と共に始まった最初のコーナー『教えて梶先生!』では、観客から事前に寄せられた質問に梶さんが答えた。YouTubeを始めたきっかけ、今後やってみたい役、声優になったきっかけなどに、ユーモアを交えつつ真剣な眼差しで回答し、会場を唸らせていた。

次にチャイム音が鳴ると『ドキドキ エチュードしりとり』という、セリフしりとりコーナーが始まった。キャラクター設定が書かれたくじを引いて、MCと梶さんが即興でしりとりに挑むというコーナーだ。MCと梶さんのアドリブに富んだセリフや、時折見られた梶さんのMCいじりは、観客を笑いの渦に巻き込み、一体感を生み出していた。

「トークショーで観客と一緒にふざけられるということは、オンラインイベントではなかなかできない。懐かしい」と語る梶さん。今年、梶さんが出演する学園祭の対面イベントは慶大のみであり、梶さんにとってエネルギーとなったようだ。また、今回のイベントでは配信やアーカイブが無かった。そのため、梶さんも観客も今その瞬間を全力で楽しんだ、そんな特別講義だったに違いない。

(森田帆乃花・山本里夏)