大槻凜さんが使用していた予備校用のノートとポケット六法

 

―日常はどのように過ごしていますか?

何をするというのを決めて動くことがあまりないです。試験後は運転免許のために教習所に通っていて、時々裁判所にも行きます。先日、最高裁判所図書館に行ってきて、たくさん法律の本がある最高の空間でした。最高裁判所は、西洋の要塞のような建物で趣があるので、死ぬまでにはぜひ行ってほしいです(笑)。

 

―日常で法律の視点から見てしまうことはありますか?

映画を見る際にありますね。コンフィデンスマンを見た際に、多くの詐欺をやっているのでかなり重い刑だなと思ったり、海外の詐欺は日本の法律で裁けるのかと考えたりすることがあります。

 

―将来やりたいことはありますか?

日本で法律家は裁判官、検察官、弁護士の3種類があります。9割近くは弁護士になり、残りの1割が裁判官や検察官になりますが、どれも魅力があり、悩んでいます。

今までは法律への興味で勉強してきたが、これから法律家として活動する際には他人の人生を左右するため、責任を自覚しなければなりません。なので、大学の内は大学を純粋に楽しみたいと思います。

 

―現在の司法試験についてどう思われますか?

もう少し法律の敷居を低くしたいと思います。法律は普通の人には難しいものだと思われていて、司法試験はとにかく難しい試験だと思われていると思います。昔の試験は確かにそうでしたが、今の試験はきちんと勉強すれば受かる試験になっていることを知ってほしいです。司法試験の受験者は、近年大きく減少していて、ピーク時は5万人以上いた受験者が現在では3千人近くにまで減っています。その状況が悲しいので、もう少し法律に興味をもってほしいと思います。

 

―慶應生へのメッセージをお願いします。

好きなことに打ち込んでほしいです。僕の場合は、裁判が好きで司法試験を目指そうと思いましたが、それは義務感からではなく、幸せなことに興味として追及することができました。資格試験でなくてもなんでもいいので、とにかく好きなことに打ち込むのが一番だと思います。

 

プロフィール

おおつき・りん

東京都出身・在住。2003年1月、会社員の父と幼児教室指導者の母の長男として生まれる。慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高校を経て、現在、慶大法学部法律学科1年に在学中。

 

 

 

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