9月28日、「東京2020オリンピック・パラリンピック出場選手塾長招待会」が三田キャンパス南校舎ホールにて各選手の健闘を称えるため開催された。東京2020オリンピック・パラリンピックには塾生・塾員10人が出場し、それぞれの種目で活躍した。今回の招待会には、佐藤翔馬選手、原わか花選手、白子未祐選手、武藤弘樹選手、小池祐貴選手、山縣亮太選手、高桑早生選手の7選手が出席した。(取材:木村珠莉)
塾長招待会は、応援指導部による選手歓迎ステージから始まった。若き血など慶應の応援歌に合わせ、迫力ある演奏と華麗なチアリーディングのダンスが披露された。
次に、伊藤公平塾長による挨拶が行われた。 オリンピック・パラリンピックの結果報告の後、舞台に掲げられている塾旗について述べた。「慶應義塾の式典では、日の丸の掲揚は行われない。全社会を先導する学塾として国籍を問うことをせず、皆が慶應義塾の精神により結ばれることを重視して、あえて国旗を掲揚しないしきたりが存在する。これは、独立自尊、自我作古、気品の泉源など慶應義塾の精神に基づくものだ」と語った。選手に対しては、「世界最高舞台で戦い、勝利を得るために私たちの想像をはるかに超えた努力を続け、自らを律し、お互いを尊重し、国境を越えた感動を与えた。また、学問も修め、文武双全の人として慶應義塾の模範を示した」と称賛した。最後に、今後の活躍と健闘を祈念して挨拶を締めくくった。
その後、司会の體育會本部副幹の須田美菜実さん(法政4)によって各選手が紹介された(慶應塾生新聞会による各選手の紹介はこちら)。続いて體育會本部の杉村晃希さん(法政3)により各選手へのインタビューが行われた。インタビューは和気藹々(あいあい)とした雰囲気で進行し、会場は時折笑いに包まれた。最後に選手団を代表して山縣選手と高桑選手に記念品が贈呈され、拍手と演奏が鳴り響く中選手たちが退場し、招待会は終了した。
東京2020オリンピックには塾生3人、塾員6人、東京2020パラリンピックには塾員1人の計10人が出場した。これで、慶應義塾からの五輪出場選手はのべ145人となる。今大会ではアーチェリーの武藤弘樹選手が男子団体で銅メダルを獲得し、これまでの塾生・塾員によるメダル獲得数は、金メダル5個、銀メダル13個、銅メダル10個の計28個となった。さらに今大会では陸上の山縣亮太選手が日本選手団の主将を務めたが、東京大会の主将を塾員が務めたのは1964年の小野喬選手以来、2回目となった。
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