慶大は16日、職域接種用の新型コロナウイルスワクチン20回分を紛失したと発表した。
慶大の発表によると、8月4日、通常の手順に従って数回に分けてワクチンを冷蔵庫から取り出し、シリンジに分注し、監査を行っていたところ、15時過ぎに2バイアル分(接種20回分)の不足に気が付き、紛失が発覚したという。
本件について慶大は、「ワクチンの取り揃えや分注後の進捗管理をリアルタイムに実施出来ていなかった。また、空バイアルへナンバリングを行っていたが、分注後の監査時に行っていたため、2バイアルの紛失に監査終了間際まで気が付くことが出来なかった」と説明する。
なお、8月16日現在も調査を継続しているが、紛失したワクチンの発見および、原因の解明には至っていない。慶大は「職域接種に供給いただいた貴重なワクチンの紛失が生じましたことを心よりお詫び申し上げます」としている。