新型コロナウイルスの影響を受け、就活に漠然とした不安を抱いている22卒の慶大生は多いのではないだろうか。そんな慶大生に塾新が有用な就活情報を届けるべく、キャリタス就活さまの協力のもと、塾新現役部員22卒の就活相談オンライン座談会を4回にわたって開催していく。今回は第3段。
いよいよ3年生も終わりに近づいてきた。これから本格的に始まる就活に向けてどのような準備をしていけば良いのか、第2弾に引き続き、キャリタス就活の皆さま(キャリタス編集長の鈴木一史さん、キャリタス就活企画部の杉原真理子さん、向当満さん、遠藤翔太さん)にお話を伺った。
慶大生のAさん(文学部3年)、Bさん(法学部政治学科3年)、Cさん(理工学部3年)の3名が座談会に参加した。
本選考を受ける企業の選び方について
Q:企業の絞り方はどうすればよいでしょうか?
杉原:まず、「絞る」という考え方はやめましょう。「絞る」のではなく、「優先順位をつける」という考え方に変えていってほしいです。興味がある企業が多いので全然絞れませんという話をよく聞きますが、今年は特に皆さんには絞らないでほしいと思います。
これはコロナ禍だからというだけでなく、数社だけだと必ず内定が出るという確約が無いからです。気になるところは多めにエントリーしておいてほしいので絞らずに第1志望企業群、第2志望企業群、第3志望企業群と優先順位をつけ、優先順位の高い企業から優先的にESに取り組んだり、説明会や面接の日程を埋めていったりしてほしいです。
鈴木:また、今企業が何に取り組んでいるのかということは皆さんが入社するときに影響を与えてくるので、四季報や企業のホームページだけではなく、日々のニュースにも目を向け、そこから気になるものをピックアップしてもう少し深く調べてみるようにしてほしいです。
Q:大手企業だけでなく、優良企業も見つけたいときにはどのようにすればよいですか?
杉原:企業のリストアップの際には理系であれば30社、文系であれば40社を目安にしてほしいと思います。その中でもだいたい半分は大手企業、残りの半分はこれから就活を進めていく中で調べて知っていく企業というようにしていくと良いと思います。よくテレビCM で流れていたり、日常で使う製品になっていたりする企業を知っている企業としてついついピックアップしてしまいがちです。
しかし、実は社名を聞いたことがないだけでその他にも大手企業、有名企業はたくさんあります。このように大手企業なのに私たちが社名を知らないのは、いわゆるB to B(Business to Business)の企業であるためです。B to Bの企業は私たち向けの製品ではなく、企業や法人向けに製品やサービスを提供しているため、私たちはあまり社名を聞いたことがありません。そのようなB to Bの企業群を皆さんにはぜひ調べてほしいと思います。どういった企業があるかを見つけるためには四季報を使うと便利です。
机に向かって知らない企業を調べようとするのはなかなか気合が入らず、難しいという学生さんもいらっしゃると思いますので、たとえば大学までの電車の中などちょっとした空き時間を利用してキャリタス就活を使って調べてみてください。様々な検索キーがありますので、ぜひ縛りを設けずにいろいろな業界を見てほしいです。
鈴木:たとえば離職率や女性の管理職比率、研修制度など何か見たい軸があればそれと自分の考えているキャリアと照らし合わせて考えていくというのも良いと思います。