連載|14人がオモウコト。
テーマ「夏休み」

(5)
Y君の夏休み

こんにちは。

トヨタロ―さんの思い出の一曲、『少年時代』を聴きながらコラムの執筆をしています(※詳しくは前回のコラムをチェックしてみてくださいね)。

なんだか切なくなってきました。私の心も夏模様です。

「夏うた」って特段心に刺さりますよね。情景がふっと浮かんでくるような。

 

ちなみに私の思い出の夏うたはYUIさんの『SUMMER SONG』です。

ギターのイントロを耳にするたび、中高時代に、文化祭の準備をしながらクラスの仲間と熱唱していたことを思い出します。

この曲のPVは眩しいくらいにTHE 青春です。笑 素敵なPVなので是非一度ご覧ください。

 

さて本題です。

アルバイト先の塾で出会った強者小学5年生、Y君の夏休みについて今回は語らせていただきます。

 

私の住む地区の小学校は、コロナ禍で授業の開始が遅れた影響から、夏休みが二週間程しかありません。

私が事務のアルバイトをしている塾では、例年は休講となるお盆休み期間にも授業を開講しています。

つまり、この塾に通う小学生は、夏休みを完全返上して勉強に勤しんでいるのです。だらだらと夏休みを過ごす一大学生からしたら、小学生には頭が上がりません。

 

そんな夏休みのとある日、早めに塾に到着したY君。

私は自習室を案内しようと、「夏休み、いつもみたいに遊びに行けなくて残念だね…」とY君に話しかけました。

 

するとY君は「すごく楽しい夏休みだよ!」とにんまり。

え?休みもなくて、外出もできなくて一体どうやって楽しむの?

私の頭の中には疑問が渦巻きました。

 

詳しく話を聞くと、どうやらY君は塾の合間を縫って自宅で夏休みを満喫しているようなのです。

お昼ご飯の定番は、Y君のお父さんが竹を切って製作した自家製流しそうめん。自宅の屋上では、蚊と戦いながらバーベキューも楽しんだようです。

 

これだけでも十分充実した夏を過ごすY君ですが、なんと週末は自宅縁日までやってのけるとのこと。

水をたっぷり張ったビニールプールの中にスーパーボールを投入し、スーパーボールすくい。お菓子を的にした射的ゲームまで楽しんだそうです。

Y君のお母さんが屋台メニューやBGMまで用意し再現してくれると聞き、私までワクワクしてきました。

 

全面協力するY君のご家族も大変素敵だなと感じましたが、勉強の合間に夏をとことん楽しむY君の気概にも感銘を受けてしまいました。

 

約半年経っても新型コロナウイルスの感染は収束する気配がありません。

「コロナさえなければ、夏を楽しめたのに」

そう思ってしまうのは、誰しも当たり前のことだと思います。

 

でも、どんな状況下にいても結局は自分次第。

キラキラした目で話すY君を見ていてそう感じ、早速私は某通販サイトでかき氷機を購入しました。

 

一生に一度しか訪れない2020年の夏を楽しもう。

このコラムを読んでそう感じてくれたら幸いです。

 

☆ペンネーム チャチャ丸

☆学部学科学年 文学部人文社会学科3年

☆ひとこと ヤンキーハムスターがかわいい