5Gが創り出す世界をいち早く体験できる空間「PLAY5G 明日をあそべ」にて、NTTドコモ5Gイノベーション推進室の岸山祥久さん に話を聞いた。
5G体験イベント開催の経緯
もともと2010年頃から5Gの研究開発を始めていたが、外部へのプロモーションはビジネス向けのものしかなかった。
しかし、5Gを活用したアプリケーションには一般向けにも面白いものがたくさんあり、
より多くの人に5Gで目指す世界を知ってもらうため、今回の5G体験空間というイベントを企画したそうだ。
このイベントでの工夫
そもそも5Gは目に見えない無線の技術であるため、そのすごさは伝わりにくい。
そのためこのイベントでは、一般の人にも分かりやすいように5Gの特徴である低遅延や大容量の通信をアピールした。
また、子供向けイベントの際には岸山さん自身が博士の格好をして、子どもにも興味を持ってもらえるようにしたという。
5G体験イベントにおける困難
岸山さんをはじめとする研究者たちはイベントの企画やプロモーションに関わることは少ないため、今回は不慣れな点が多かったという。
例えば、5G体験イベントで使用するVRは年齢制限を設けなければならず、幼い子どもは使用できないため、子ども向けのイベントとしては開催できないという乗り越え難い課題もあった。
記者の感想
我々は、二つの5Gに関するアトラクションを体験した。
一つ目は 「CYBER WHEEL」といって、車椅子のような機械に乗って、VRヘッドセットを装着し、仮想現実の近未来都市の中を滑走するゲームだ。
アトラクション参加者とゲーム内のキャラクターが連動していて、今までのゲームにはない新鮮さを味わえた。
二つ目は、建設・鉱山機械の遠隔操作を体験できる「5Gでショベルカーをあそべ」というシュミレーションゲームだ。
これらのアトラクションを通じて、5Gの低遅延という特徴を分かりやすく実感できた。
(鳩山広起)