2019年12月12日から20日に、現塾生代表の前田稔氏(商4)の任期満了に伴う第四代塾生代表選挙が行われる。塾生代表とは、塾生の自治組織かつ代表組織である全塾協議会の代表だ。主に、塾生から徴収した自治会費の配分や、塾生の意見の集約といった業務を行っており、全学部生による選挙によって選出される。
今回の選挙では、岡川尚美氏(総2)、上野望氏(政3)、白土耕平氏(文3)、中川翼氏(文2)、トフシンバヤレタミラ氏(総3)、後藤圭祐氏(経2)の総勢6人が出馬し、激しい選挙戦を繰り広げている。
No.1 岡川氏
「全塾協議会を文字通りに全塾にしたい」と語る。真の自治組織になるために「学生の労組」としての役割を全塾協議会に持たせ、さまざまな学生の問題の対策窓口に改組。また、現在の全塾協議会では塾内マイノリティの意見を反映しきれていないとし、SFC生も含めた、すべてのキャンパスの生徒に恩恵のある組織にしたいと述べた。
No.3 白土氏
「留年生初の塾生代表」の実現を掲げ選挙に臨む。また、非公認団体の創設者としての顔も持つ。7年間慶大で過ごす中、塾生代表はもともと有名で人気がある人が選ばれる、という風潮に疑問を抱いて出馬した。
No.4 中川氏
「慶大全体にはびこる隠蔽体質とメディアセンターの無秩序状態を是正するためには、立候補し問題提起をするしかない」と語る。サークルの幹部として情報公開を推進した経験や、塾生代表としての学事への交渉力を生かし公約の実現を目指す。
No.5 トフシンバヤレ氏
「キャンパスの異なる学生の距離を縮められる公的な存在になりたい」と述べる。また、「一つの慶應」「誇れる慶應」「時代に合ったキャンパス」という三つの公約を掲げ、責任が明確である慶大の公認制度の強化、慶大のブランドの向上、塾生の声を取り入れたキャンパスの実現を図る。
No.6 後藤氏
2017年9月に経済学部(PEARL)に入学し、秋学期在籍したのち、翌年4月に経済学部に再入学を果たした。今年は200人以上が在籍するサークルの副代表を務めるなど、多くの塾生と関わってきた。その経験を生かし「すべての塾生のための慶應、一つの慶應を目指して頑張りたい」と語った。
今回の選挙でも、前回と同様電子投票が導入され、選挙所に行くことなく投票することが可能だ。投票率が10%を下回った場合は、現職の前田氏が4年のため任期を延長できず、規約により全塾協議会が解散となる可能性がある。