―三田祭のコンセプトは
三田祭には特にテーマは設けていません。何故かというと、三田祭は実行委員会だけで作っているものではなく、参加している塾生全員の思いが一つの形となって成り立っているものであるため、実行委員会が勝手に決めたコンセプトで活動するっていうのは少し違うと思っているからです。だから、あえてメインターゲットも絞ってないんです。できるかぎり参加者の思いを発表できる場を作り、とにかく参加者や来場者に楽しんでもらうことが最大の目的だと考えています。
―三田祭の特徴は
三田祭は他の学園祭と違って、祭りの享楽的な側面、非日常的な側面だけにスポットライトを当てているのではなく、ゼミの論文発表であったり、学術的な側面にもスポットライトを当てています。享楽と学術の調和を目指していることが三田祭の特徴であると思っています。
また、三田祭は慶應で一番開けている学園祭だと思います。家族連れもいる。論文を読みに来る人もいる。ナンパをしに来る人もいるだろうし、されにくる人もいる。他の学園祭と比較してみても、とにかく様々な色を持った人が来てくれるのは三田祭ならではだと思います。
―今年苦労した点は
やっぱり校舎が少ないことですね。南館が工事中で使えない分、いままで使ってなかった南別館や東館を使用させてほしいとか、色々な場所を使わせて欲しいという交渉は学校側と重ねたんですが、良い場所は見つからなかったです。塾生の思いをどこかで削減してしまっているんじゃないかと思うと辛かったですね。ただ、参加団体総数としては減ってしまいますが、実はそれも一つのチャンスだと捉えているんです。昨年で50回を迎えた三田祭にはどうしてもマンネリ化してしまっている部分がありました。一つの困難を乗り越えることができれば、マンネリ化していた部分も塗り替えられ、51回目で新たな一歩を踏み出せるのではないかと考えています。
―実行委員会に入った理由・入って良かった点は
ただ単純にお祭りが好きだったっていうのと、実行委員会が1年生から4年生までの4年間活動するサークルだったからです。1年生の時からスクラムを組み、4年生がトップとして1つの大きな祭りを作り上げていく。日本人的な考えがかもしれないけど、そういう組織に所属できるという喜びが大きかったですね。あと、参加団体の人たちから「実行委員のおかげで4日間やりきることができました」と、お礼の言葉を言われたときには本当にやっていて良かったなと思います。
―来場者へのメッセージをお願いします
とにかく4日間全ての日程に来てください。今まで三田祭に参加したことがない、来たことがない塾生も三田祭を観ていただければと思います。
三田祭データ
www.mitasai.com/
【開催日程・11月20日―23日】
【委員会構成人数・161名】
【来場者数・約20万人】