ラグビーの関東大学対抗戦は中盤戦までの日程を終え、佳境に入る。慶大は仙台で行われた帝京大戦に勝利したものの、明大との試合に引き分け3勝1敗1分けの3位。自力優勝の可能性が早くも消滅した。逆転のためには、残り2試合での連勝が不可欠である。
帝京大戦
【慶大26―10帝京大】
仙台で行われたこの試合。慶大は序盤から常に先行する展開で逃げ切り、対抗戦3勝目をマークした。
慶大は前半3分にFB小田(商4)のPGで先制。その後はHO金井(商4)やCTB中濱(環4)のトライなどにより、13点差で前半を折り返す。後半も小田がPGとトライを1つずつ決め、点差をさらに広げていった。
明大戦
【慶大29―29明大】
気合いを入れて試合に臨んだ慶大だったが、明大の「重戦車」FW陣に押され、前半23分までに17―0とリードを許す。しかし、30分には自陣でボールを奪ってから左に展開し、パスをつなげCTB中濱がトライ。慶大は35分、40分にもトライを決め、前半終了時には同点に追いついた。
後半も序盤に明大に2トライ奪われたが、21分にはWTB山田(総4)が「5人抜き」でトライ。さらに山田は25分にも連続トライを決め、故障からの復帰をアピールした。これで同点とした慶大は逆転を狙って奮闘したが、惜しくもこのままノーサイド。その瞬間、力を尽くした両チーム全員が一斉にピッチに崩れた。
試合後、キャプテンの金井は「対抗戦の自力優勝は消滅したが、大学選手権にむけて一戦一戦勝負していきたい」と話し、「今回とれなかったラインアウトを修正していく」と、前向きな姿勢を見せていた。