李洛淵(イ・ナギョン)国務総理が 10月23日、三田キャンパスを訪問し、慶大生と約45分間の対話を行った。李国務総理は天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に合わせ 22日より日本を訪れていた。慶應義塾大学東アジア研究所・現代韓国研究センターが会を主催し、司会は西野純也法学部教授・現代韓国研究センター長が務めた。

 

李国務総理は自己紹介の中で、韓国の新聞社・東亜日報の東京特派員を務めていた当時から抱く慶大への印象を語った。「周囲には慶大で研修を受ける記者もいる中、日本での研修を受けられなかった自分にとって、慶大は憧れの対象だった」という。

対話の中で李国務総理は、日韓関係が円満ではないことで若者たちが傷ついている可能性を「最も心苦しく思う」と語った。その上で「両国の若者に期待している。両国の未来志向的な関係について考えてもらうことを願っている」と、東アジアの政治を専門とするゼミの学生を鼓舞した。

会に参加した西野純也研究会の奥田和志さん(法4)は、李国務総理に「物腰柔らかで学生の立場に立って話してくださる方」という印象を受けた。李国務総理のメッセージからは「若者への未来の日韓関係を形づくってほしい、という思いを強く感じた」と話した。

 

 

李国務総理に質問する学生(記者撮影)
学生と集合写真を撮る李国務総理(記者撮影)