9月14日、4年生にとっては最後となる六大学野球秋のリーグ戦が開幕した。
東大戦
21日、慶大の初戦で開幕投手を任された髙橋佑(環4)は、東大相手に4回2失点の苦しい投球となった。追いかける展開となった慶大は3回裏、満塁の場面で小原(環4)の走者一掃適時二塁打で逆転を果たす。
その後、更に点数を重ねた慶大の7・8回のマウンドに上がったのは生井(総1)。ピンチを招くも粘り強いピッチングを見せた。自己最速となる148㌔も飛び出し、2回無失点で堂々の神宮デビューを果たした。9回には東大・梅山に本塁打を打たれ2点を返されるが、13―4で慶大が勝利した。
翌日の二回戦、昨秋以来自身2度目の先発に抜擢された森田晃(商2)は6回無失点のピッチングを見せる。この活躍について森田は「自分のやりたいことができた」と振り返った。続く7・8回を増居(総1)、9回は髙橋亮(総4)が投げ、3人の完封リレーで東大打線を封じた。
打撃では、下山(商1)・正木(政2)の下級生コンビがそれぞれ3安打2打点・3安打4打点と大活躍。4回には福井(環2)の本塁打も飛び出し、慶大は13安打10点の猛攻で勝ち点1を手にした。大久保監督は「まだこれから」と続く立大戦を見据え、締め括った。
立大戦
28日に行われた立大一回戦、強力な立大打線を前に一度はリードを許したものの、郡司(環4)、嶋田(環3)の活躍で逆転。立大相手に見事一回戦を勝利で終えた。
29日の立大二回戦、先発の森田晃は、初回から安定した投球を披露。この日唯一の安打を許した2回表には、下山が邪飛をダイビングキャッチ。ピンチを乗り切り、9回1安打9奪三振完封と危なげないピッチングで慶大に勝利をもたらした。
これについて大久保監督は「今日は森田のピッチングに尽きる。相手に付け入る隙を与えずに9回を投げ切ってくれた」と賛辞を贈った。森田は先週から15イニング連続無失点となった自身の投球について、「とにかく自分のいいボールを投げられているのが結果につながっている」と話し、次回の法大戦に向けて「しっかり練習して、打者と勝負できるようにしていきたい」と意気込んだ。
一方の打線は2回裏、先頭の正木が立大・手塚のスライダーを仕留め、左翼席へ先制ソロ本塁打。「入るとは思わなかった。フェンスを越えてくれてよかった」と自身の活躍を振り返った。さらに8回には、中村健(環4)から貴重な追加点となる左翼へのソロ本塁打が飛び出し、2―0で勝利。勝ち点2を獲得し、秋季リーグ開幕4連勝を飾った。
(山本結以・吉澤菜々美)