「劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~」がついに8月23日にスクリーンに登場する。単発ドラマ、連続ドラマ、劇場版の全ての「おっさんずラブ」のプロデューサーである貴島彩理さんが、作品への想いを語った。

 

「おっさんずラブ」とは

2018年に放送された連続ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日)では、天空不動産東京第二営業所を舞台に、春田創一(田中圭)が、営業部長の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と本社から異動してきた牧凌太(林遣都)の二人に告白される。それぞれの人としての魅力に気づき、春田もいつの間にかひかれていくというストーリーだ。劇場版では、新たなキャラクターも加わって、連続ドラマから1年後が描かれる。春田と牧のすれ違い、部長の記憶喪失などの衝撃の展開の予告編が話題になっている。

2018年新語・流行語大賞トップ10、ツイッター世界トレンド1位獲得など日本中に社会現象を巻き起こしたドラマの映画化に期待が高まる。

 

「おっさんずラブ」制作秘話

単発ドラマが連続ドラマ化されるときに、単発ドラマのストーリーは続編の可能性を考えずに描き切った作品だったため、改めて新しいお話を始めようとチーム一同決意。新しいキャラクターのキャスティングは、役柄へのマッチングを意識しながら、「この役者さんと一緒に仕事をしてみたい」という人にお願いをしたという。学生時代に観たドラマの中の憧れの女優さんだった大塚寧々さんにオファーするなど、ドラマ好きの貴島さんが普段見ている作品がきっかけだったそうだ。

 

ドラマのプロデューサーの仕事

貴島さんにとって、ドラマの醍醐味とは、「直接言葉を交わさなくても、誰かを元気にしたり、誰かに夢を与えたりできる」ことだ。学生時代からドラマのプロデューサーを目指していた貴島さんは、2000年代の“月9”や心がほっこりする医療ドラマが好きだったそうだ。

月9を目指した「おっさんずラブ」を作り終えた後は、医療ドラマの制作にも挑戦してみたいという。また、「法学部に在籍しながら法律の道には進まなかったのですが、せっかく大学で学んだり、ゼミでできた法律界の友達もたくさんいるので、弁護士ドラマも作ってみたい」と語った。