東横線沿線でも特に人の乗り降りが多く、話題のお店が続々とオープ ンする町、自由が丘。そんな自由が丘で私たちは2軒のお店を訪ねた。

 

印茶

自由が丘駅正面口から徒歩およそ 4 分。私たちが初めに向かったのは、2019 年 6 月 3 日、自由が丘に日本初上陸した「印茶」。中国を中心にアメリカやマレーシアなど世界各国に 200 店舗以上を展開している台湾発祥のティー専門店だ。北欧風デザインの店内には、インスタ映えすること間違いなしの大きなクマのぬいぐるみが置いてあり、買ってその場で飲めるイートインスペースも完備されている。

オシャレな外観

店名である「印茶」の由来は「印象に残るお茶」。その名前の通り一度飲んだら印象に残るよう、お茶にこだわってドリンクを提供している。徹底した温度管理のもとで、厳選された茶葉を淹れており、また、品質管理の観点から、淹れてから一定時間以上経ったお茶やタピオカは廃棄している。日本のタピオカブームにあやかって出店したが、近々日本2号店を代々木にオープンすることも決定しており、今後ますますのヒットが期待される。

おすすめの黒糖タピオカミルクティーは、白砂糖を一切使わず 100%沖縄産の黒糖を使っているということで、とても上品な甘さであった。中国では、黒糖の飲み物を飲むと血液の循環が良くなるということで女性のあいだで人気があるそうだ。

2 つ目のおすすめは、チーズクリームティー。さっぱりしたお茶のうえ に濃厚なチーズが乗っている飲み物である。他店にはなかなかない商品 なので一度は飲んでみてはどうだろうか。

定番である、タピオカアッサムミルクティーは、誰の口にも合いそうな飲みやすく、シンプルなミルクティーであった。ミルクティーの本格的な味とタピオカのモチモチ感を同時に楽しむことができる。迷ったらまずタピオカアッサムミルクティーを頼んでみるのも良いかもしれない。

定番のタピオカアッサムミルクティー

さらに、フルーツティーをいただいた。1つは金柑のレモネードですっきりして飲みやすいレモネードであった。2 つ目はまる搾りレモン&四季春グリーンティー。個人的に好みの味でまた飲んでみたいと思うものであった。

タピオカのドリンクだけでなくフルーツティーやオリジナルティーなどのドリンクもあり、色々な味を楽しめるので、ぜひ足を運んでみてほしい。

金柑のレモネードティー(左)とまる搾りレモン&四季春グリーンティー(右)

フラワープランツカフェ

次に訪れたのは,「自由が丘フラワープランツカフェ」。自由が丘駅正面口から徒歩 3 分.坂を上ったところにある“グリーンハウス“と呼ぶに相応しい緑に囲われたお店だ。自由が丘という都会にあるとは思えないほどに自然豊かな“隠れ家的空間”であり,ここでは 300 円から多肉植物アート,苔玉,ジオラマ,テラリウムなどを作る体験ができる。土曜日と日曜日には苔盆景の体験レッスンなどのイベントが開催されていることも。

草木が生い茂る外観

店内にはデザインの参考になるだろうカタログブックも置いてある。興味はあっても盆栽の経験がないといった人でもアイデアが湧きやすいかもしれない。

体験時間の目安は 10 分~30 分。夢中になってしまう人だと 2 時間くらいかける人もいるようだ,特にここのイチオシは“小物を活かした園芸”。飛行機や鉄道の模型や椅子,靴などの人工の小物や衣料品と、苔や草花などの自然が一つに融合したアートが、所狭しと並べられている。特に,ブーツの中に草花を植えてしまうという斬新なアイデアから生み出された作品はここでしか見られないものだという。ある程度経験がある人でも新しい体験ができる。このお店は持ち込みが可能で,作品に使いたい小物などを自分で持ってくることができるので,型にとらわれない作品を作ることができるのだ。

作品の数々

ところで,例えばテラリウムを作るとなれば 3000 円~4000 円はかかってしまう。では,体験費用の 300 円という破格の値段を可能にしている要因は何なのだろうか。それはこのお店の植物の調達方法にあった。こちらのお店では屋上での植物の自家栽培を行っている。つまり,“産地直送”を行うことで原料費を大幅に削減することが可能なのである。

自家栽培の様子

さらに,ここフラワープランツカフェが入っている自由が丘グリーンホールでは「大人のためのキッザニア」と銘打って,カフェオーナーやガーデニングショップオーナー,デザイナーファッションショップなど合計 9 個の職業を無料で体験できる設備が整っている。工房や貸会議室などのスペースがフリースペースとして開放されているのだ。「あれやってみたいけど,お金もそんなにないし,場所もなぁ…」と困っている塾生にとっては、チャンスが眠っている場 所かもしれない。