日吉駅から東急目黒線に乗って終点目黒駅まで約20分。路線の名を冠する目黒駅だが、塾生の知名度は意外と高くない。しかし、目黒駅周辺にはたくさんのおしゃれなスポットがある。今回私たちはそんな中から2軒を訪れてみた。
CHUM APARTMENT
目黒駅の西口を出て南西方向に歩いて8分、緑で覆われた隠れ家のような外観の店構え。ここが目黒の住宅街のなかに佇み、本格料理を扱うカフェ、CHUM APARTMENTだ。カフェ、レンタルスペース、雑貨のお店という趣の異なった3種類の空間が調和をなし、開放的であることが分かる。
カフェに入ってみると、天井が高く開放的である。倉庫をリノベーションしてできているという。この改造の発想と、アンティークな色合いのシャンデリアやソファなどの装飾品によって異国に解き放たれたかのような気分になる。店内は総じてレトロな雰囲気で、どこを切り取ってもフォトジェニックなので「インスタ映え」を求めるにはこの上ない場所となっている。
料理は、基本的には旬の食材を使ったイタリア料理を取り扱っているものの、ランチタイム(12:00~15:00)には唐揚げ、生姜焼き、焼き魚といった和定食を中心としたメニュー構成となっている。今回はその中から「鶏の唐揚げおろしポン酢定食」を注文した。
一見したところ、一般の定食屋で出てくるような唐揚げ定食である。しかし、この定食、そのシンプルな見た目に反して非常に味わい深いものだった。。まずはサラダ。ドレッシングは酸味が控えめで、非常に食べやすかった。次に味噌汁。昆布だしから丁寧に出汁をとっており、上品であるものの、自宅のような安心感があった。最後はメインの唐揚げ。一般的な唐揚げのような肉の硬さは全くなく、むしろとても柔らかであった。そして鶏肉のぱさぱさした食感ではなく、舌に絡みつくマイルドさがあった。今まで食べたことのないようなものを食べたいと思っている人ならば、この柔らかく、マイルドな唐揚げを食べにこのカフェに来るだけでも十二分な価値があるだろう。
それにしても、このような異国情緒ただよう空間で和食を食べることができるというのは、なかなかない非日常的経験ではないだろうか。ソファ席やカウンター席があり、気分やシチュエーションに合わせて席を選べるので、目的に応じて、アンティークな空間に酔うもよし、料理に酔うもよし、友人との会話に酔うもよし、そして非日常的経験そのものに酔うもよしである。居心地がよいので、是非ともその「酔い」を体験しに行ってほしい。
DOUGHNUT PLANT 白金台店
チャムアパートメントの後に向かった先はDOUGHNUT PLANTというおしゃれなドーナッツ屋さん。このお店はニューヨーク発で、2004年、ここ白金台本店にて日本初上陸した。東京メトロ南北線・都営三田線白金台駅から目黒通り沿いに徒歩約3分の場所にある。このお店の一番の特徴はドーナッツなのに卵を一切使わないことである。また合成着色料や保存料などの不必要な添加物も使用しないので、自然素材本来の味を楽しめる。
ドーナッツの生地は2種類に分かれている。スポンジのようにしっとりとした口当たりのケーキ生地と、朝食や軽食にぴったりのパン生地である。
お店に入ると、ドーナッツの甘い香りが漂っていて、休日のお昼ということもありとても賑わっていた。
こちらは「トレスレチェ」というケーキ生地ドーナッツ。一口食べると口の中に、3種類のミルクで作られたクリームの香りが一瞬で広がる。クリームには練乳が入っており濃厚な味も楽しめる。
生地がとても柔らかく、サイズも大きすぎないので食べやすい。卵を使っていないので重くなく、ドーナッツをおやつ感覚で食べられるのもまた魅力的である。
他にも定番のチョコレートや抹茶のドーナッツ、星形やハート形のドーナッツもあり、種類豊富でインスタ映えも間違いなし。8月31日までの期間限定メニューもあるので是非足を運んでみてほしい。
ドリンクメニューも豊富である。
写真の上側は「京都宇治抹茶ラテ」。DOUGHNUT PLANTオリジナルブレンドの京都宇治抹茶を使用した贅沢なドリンク。香り高い抹茶にまろやかなミルクが絡まる。ちょうど良い甘さでドーナッツとも合うので是非試してみてほしい。
また、ドリンクのストローは従来のプラスチック製だけでなく、環境に配慮した紙製のものも用意されている。
ちなみに、学生証を提示すれば、ドリンクが100円引きになる。大学生にはとても魅力的なサービスだ。
優雅に店内でドーナッツとコーヒーを味わったり、ドリンクを片手に目黒の街を散策したり、楽しみ方は様々だ。
DOUGHNUT PLANTは、環境にも体にも優しい心温まるカフェだった。忙しい授業の合間にリラックスできる空間を提供してくれるだろう。
日吉駅から一本というアクセスの良さを持ち、確かな魅力を持つ店が集う目黒駅。皆さんもぜひ、ちょっとした時間に訪れてみてはいかがだろうか。