第83回関東大学バスケットボール1部リーグ戦は9月8日開幕した。昨年準優勝を果たした慶大は1週目での法大戦に連勝したが、2週目の専大1回戦で守備に苦しみ黒星を喫した。2週を終えた23日現在、慶大は3勝1敗で東海大、青学大と並び首位。リーグ戦は国立代々木競技場第2体育館等を会場に10月 20、21日まで7週に渡り全チーム総当りで行われ、全試合の勝敗数で優勝が決められる。
 
 
法政第一戦
▼9月8日 ○
【慶大90―82法大】

 チームにとってリーグ開幕戦となったこの試合、慶大はリバウンドで優位に立つがターンオーバーも多くリードを広げられない。3Q序盤に速い展開で一気に突き放すが、粘る法大にじわじわと追い上げられ試合時間残り40秒で3点差にされてしまう。ここでピンチを救ったのはF小林(総2)。速攻でバスケットカウントを奪い、慶大にとって3年ぶりとなる開幕戦白星をもたらした。
 主将・G加藤(経4)「リーグの目標は優勝。そのためには7週間の長い戦いなので、気持ちを切らさないように戦うことが凄く大事だと思う」
 
 
法政第二戦
▼9月9日 ○ 
【慶大69―66法大】

 リーグ開幕2連戦を価値ある連勝で飾った。佐々木HCが「法大は身長もあり運動能力も高いから、ボックスアウトをしっかりしなくてはいけない」と語ったように、リバウンドが取れず、前半は12点のビハインドで終了。
 しかし3Q、前半も得点の中心であったC岩下(総1)がブロックとリバウンドで活躍し、前半とは打って変わって慶大のオフェンスが増えた。小林の連続3PにG小松(総4)のフリースロー、加藤の3Pと一気に逆転した。4Qは法大も勢いを取り戻し両チームとも点を取り合ったが、慶大がリードを守り切り勝利した。
 
 
専修第一戦
▼9月15日 ●
【慶大63―73専修大】

 この日は終始専修大に押される試合展開となった。序盤からゴール下での専修大の守備は固く、慶大は「外から攻めて調子が狂った」(佐々木HC)と言うように本来の攻撃が出来ない。小林のシュート不調もあり、前半を9点ビハインドで終えた。
 後半、慶大は粘りのプレーを見せ、4Qには22点と得点数で専修大に並ぶ。だが序盤の失点が響き、慶大はリーグ戦開幕後初の敗戦を喫した。
 佐々木HC「これで1敗したので、明日からは一からやり直すつもりで試合に臨みたい」
 
 
専修第二戦
▼9月16日 ○
【慶大85―75専修大】

 ゴール下では正面からのボディーカットが奏功。インサイドで負けた前日の課題を修正した。しかし3Qまでは専修大を追う展開となった。
 2点ビハインドで始まった4Q、開始後1分間の膠着状態を破ったのは加藤のオフェンス。だが加藤はシュートを決めた際に相手選手と接触、転倒して右腕を負傷した。会場がざわつく中、加藤に変わってG二ノ宮(環1)がバスカンのボーナススローを決め、リードを奪う。岩下「キャプテンが抜けた分、自分たちが一丸となって頑張らないと」。
 加藤の負傷に発奮した慶大は結局10点差をつけて専修大に勝利した。だが、チームの要である加藤が戦線離脱し、今後の試合に不安を残す結果となった。