第70回早慶サッカー定期戦が7月12日に等々力陸上競技場にて開催される。そこで、慶大の注目選手である野村京平選手(総4)に最後の早慶戦に向けた思いを聞いた。
–早慶戦に向けて強化してきた点は(個人として)
プレススピードです。昨年の早慶戦に出場させていただいたのですが、その時に早稲田のプレースピードがとても速かったことが印象的でした。今年も昨年と同じようなプレースピードのままだと早稲田の迫力のある攻撃は止められないと思っているのでリーグ戦から素早く相手に寄せて相手の自由を奪うことを意識してやってきました。
–普段どのようなことを考えてプレーしているのか
相手が何を考えているのか、相手の特徴は何なのかを常に考えてプレーをしています。私は特別足が速かったり、体が大きいわけでもないので相手が次に起こすアクションを予測して守備をすることを心掛けています。。
–理想のディフェンス像は
自陣のゴール前では体を張って得点を許さないで攻撃のコーナーキックやフリーキックなどのセットプレーでは相手に脅威を与えられるような攻守にわたって存在感を発揮できるような選手を目指しています。
–お手本としているサッカー選手
マスチェラーノ選手です。私と同じようにディフェンダーの中でも小柄な選手なのでよく動画を見て相手との間合いの取り方などを参考にしています。
–今年のチームの状態について
今年はシーズンが始まってから「走って、走って、走る」というチームスローガンを掲げていて全員が攻守にわたって相手よりも走って勝利する事を目指してこれまで厳しい練習を行ってきました。この目標に全員が向かってこれたからこそリーグ戦でも結果がついてきているのだと思います。
–今年のチームの強みとは
「ハードワーク」と「一体感」だと思います。一人一人がさぼらずに自分の役割を全うして、お互いが上手く支え合っているとよくプレー中に実感します。また例年よりも学年関係なく、コミュニケーションが取れていて練習中や試合中に意見交換がしやすい環境が出来ているので細かい部分の修正などもできていると思います。
–昨年の早慶戦の感想を教えてください
昨年の早慶戦は左サイドバックで出場させていただいたのですが、何もできないまま終わってしまったというのが正直な感想です。また、先制したにもかかわらずセットプレーで2点奪われて破れてしまい、早稲田の勝負強さを改めて実感しました。
–今年の早慶戦に向けての意気込み
昨年は本当に何もできずに終わってしまったので、今年こそは早稲田の攻撃をすべて防いで圧倒的な存在感を発揮したいです。そして早稲田にとって脅威の存在となれるよう全力で闘います。
–今年の早稲田で警戒する選手は
全員です。早稲田はとても層の厚いチームですので全員に警戒する必要があると思います。だからこそ一瞬たりとも油断する時間がないと思うので仲間と協力しながら攻撃の芽を摘んでいきたいと思います。
–早慶戦にかける思い
私たちの代は関東二部降格、早慶戦未勝利、また二部リーグでも結果が出なかったりと苦しい経験の方が多かった気がします。この悔しさをすべて今回の早慶戦にぶつけて試合後に全部員で喜び合い、若き血を歌いたいです。
–最後に読者へメッセージ
古くから伝統のある早慶戦に出場し、慶應を代表して早稲田を絶対倒します。その為にこれまで苦しいこともありましたが、乗り越えてこれました。私にとって最後になる早慶戦、慶應の為、仲間の為に全力で闘いますので応援宜しくお願い致します。