3大学合同パネルディスカッションの様子
3大学合同パネルディスカッションの様子

 現代に生きる私たちにとって避けては通れない課題、「環境問題」。6月は国連の定める環境月間でもあり、多くの催しや運動が行われた。慶大でも塾生の環境への興味向上を目的としたイベント「環境週間」が行われ、1週間を通じて環境に関わる多彩なイベントが実施された。また日吉生協購買部と食堂1階では6月1日から1カ月間、レジ袋有料化が試行された。(小椋彩夏)

 環境週間は2002年に始まり毎年実施されている環境イベントで、8回目を迎える今回は「Think Glbally, Act Locally~地球規模で考え、身近なことから実践を~」をテーマに行われた。
 本イベントはHAPP主催、環境サークルE.C.O.(以下E.C.O.)協力・運営のもと、6月22日から27日までの6日間にわたり、東大と早大との3大学合同でのパネルディスカッションや講演会、環境問題について大学教員と語る会のほか、クリーンアップ、呼びかけ活動など多くのイベントが行われた。
 25日に行われたパネルディスカッションでは、E.C.O.と東大、早大の環境サークル、元IHIエネルギー事業本部技監の石井正則氏、社団法人産業環境管理協会の小清水宏如氏がパネリストとなり、「エネルギーと地球温暖化」をテーマにそれぞれの考えを発表した。また、本イベントには慶應生のほか、他大学の学生や社会人の参加もあった。大学卒業後の環境問題との関わり方についても議論がなされ、社会人パネリスト2人のアドバイスに熱心に耳を傾ける多くの学生の姿が見られた。
 クリーンアップでは日吉キャンパスや周辺の清掃活動が行われ、総勢150名もの学生が集まった。参加者は「こんなに汚れているとは気づかなかった」と驚きつつも、清々しい様子で清掃活動に汗を流していた。
 また、24日には日本大学大学院の木谷収教授を講師として、「バイオマスは地球環境を救えるか」をテーマに講演会が開かれた。週間中の昼休みには、E.C.O.のメンバーが塾生会館内で精力的にゴミ分別を呼びかけた。その他にも、発電床の体験イベントやリサイクル工程の展示、生協におけるエコ商品や環境本フェアなどが同時に行われた。
 環境週間2009総責任者、E.C.O.の平佐賢宗さん(経2)は、「環境問題は地球規模の問題。自分には何もできないと思うのではなく、身近なことから実践してみてほしい。環境週間がそのきっかけになれば」と語った。