2009年12月5日、日本香港観光交流年香港杯全日本大学生英語スピーチコンテストが開催される。本大会の主催は読売新聞社。予選を勝ち抜いた出場者は読売新聞東京本社で英語のスピーチを行い、1位から3位、敢闘賞の人には香港観光と香港大学のスタディーツアーが送られる。
今回の取材では、昨年度、慶大からスピーチコンテストに参加し、見事2位に輝いて香港行きのチケットを獲得した藤原彩加さん(法政3)に話を伺った。
―スピーチコンテストに出場しようと思ったキッカケを教えていただけますか。
「アウトプットするならここだ!」と思って。海外生活体験者の支援をするRTNプロジェクトという団体で広報部の代表をしているのですが、そこでプレゼンの能力を鍛えてたんです。このコンテストを通じて、外に向けてのアウトプットしたいなと思った。アウトプットの場を探していたら、RTNのゼミで紹介されたというのが経緯です。
―コンテストの参加までの準備について教えてください。
詳しくはRTNプロジェクトのHPに載せている活動報告も読んでほしいのですが、原稿自体はかなり前から準備はしていたんです。ただ、どうも納得できず、決め手となったアイディアについては提出する前々日に変えました(笑)。最終原稿は、小さい時に見ていた香港のアニメを参考にしました。私のテーマは「香港と日本の友好」だったので、「日本と香港で協力していこう」とまとめました。
―当日、スピーチで気をつけたのはどのような点ですか。
自然体であること。RTNでの広報活動でも感じるんですけど、自然体で、腹の底から言ったことなら相手にもきっと伝わると思ったんです。また、スピーチ後の質問では、答えを思いつくまでの”Yes… Let me think…”といった間の取り方なども注意しました(笑)
―慶大からは2人決勝に出場ということですが、不安はありましたか。
特に不安はなかったです。スピーチ後はちょっと答えにくい質問がきたので、その時は一瞬不安になりましたが。話す順番が早かったので、終わった後はリラックスして他の出場者のスピーチを聞いていました。聞いているだけでも「あ、こんなアプローチもあったのか!」と発見があり、楽しかったです。
―獲得した香港ツアーで印象的だったものは何ですか。
香港政府訪問です。実際に政府の方と話をする場を設けてもらいました。貴重な体験でした。特に移民省の方とお話したときは「将来、香港で働いてもいいかも」と思えるような体験をしました。「百万ドルの夜景」を見たり、香港大学の友達と食べ歩いたり、ジャッキー・チェーンの蝋人形館に行ったり充実した時間が過ごせました。現地の友達と別れるのは寂しかったです。
―今年度出場する慶大生にメッセージをお願いします。
本当に準備してやれば、香港行きも手が届かないものではないです。香港での10日間は自分の肥やしになるし、発見が多いと思います。慶応は国際性を主張している大学なので慶大生には今年も勝って欲しい。自分を高めるためにも是非参加してください。
(遠藤和希)
RTNプロジェクトのHP(www.rtnproject.com)からも藤原さんのスピーチの報告が見られる。