慶大野球部は立大との開幕戦を2連勝し勝ち点1を奪取。つづく法大戦も激闘の末、2勝1敗で勝ち点を挙げることに成功した。
法大戦(4/27,28,29)
1回戦、初回に法大が4番・伊藤の適時打で先制する。しかし、慶大は6回に4番郡司(環4)の適時打で同点に追いつくと、7回には柳町(商4)が適時打を放ち勝ち越した。その後も小原の本塁打などで追加点を挙げ、5―2で勝利した。
翌日の2回戦、先発・木澤(商3)が初回に法大・安本の本塁打などで4点を失う。さらに、5回にも本塁打で追加点を挙げられる。終盤に慶大が反撃し、1点差まで迫られるも法大が逃げ切り4―5で敗北した。郡司主将は「二つの本塁打がとても痛かった」と悔やんだ。
1勝1敗で迎えた3回戦、慶大はまたも2つの本塁打を許し、4点のリードを許す。しかし、1点差まで追い上げた5回に正木(政2)の本塁打で追いつくと、6回に柳町が3ランを放ち逆転に成功。これが決勝点となり7―4で勝利し、勝ち点を獲得した。
東大戦(5/4,5)
次週の東大戦は慶大が2連勝し、3カード連続で勝ち点を獲得した。
1回戦では初回、先発・高橋佑(環4)が東大・岡に左中間への本塁打を放ち、3点をリードされる波乱の幕開けとなる。しかし、3回に追いつくと5回には柳町の適時打で逆転。その後も慶大打線が順調に追加点を挙げ10―4で勝利した。
翌日の2回戦は慶大打線が爆発。初回に郡司の適時打、嶋田(環3)の本塁打で4点を先制する。その後も攻撃の手を緩めず15―0と圧勝した。大久保監督は「投打共に力を発揮してくれた」と評価した。
明大戦(5/18,19)
首位同士の戦いとなった明大戦は2連敗し、自力優勝は消滅した。
1回戦、初回に慶大は2点を失ったがその後は高橋佑が粘りの投球を披露。しかし、打線は明大のエース・森下を攻略できず。終盤、明大に更なる追加点を許し、慶大も下山(商1)の適時打、郡司の本塁打で反撃するも追いつけず。2―5で敗北した。
翌日の2回戦、2回に明大・竹田の満塁本塁打で一気に4点を先制される。慶大も4回に中村(環4)の適時打、6回に福井(環2)の適時二塁打で追い上げるも反撃はここまで。2―4で慶大にとっては痛い敗戦となった。「悔しい。2試合とも序盤の失点が響いてしまった」と大久保監督は試合を振り返った。
翌週、明大が法大戦で勝ち点を手にし、早慶戦前に明大の5季ぶり40度目の優勝が決まった。
(松本功)
[wds id=”54″]