先月21日の慶應連合三田会大会にて慶大医学部微生物学・免疫学教室の本田賢也教授が「腸内細菌と健康」講演を行った。

腸内細菌は我々の健康に大きく関わっており、構成異常があると自己免疫疾患などを引き起こす。

本田氏の研究では微生物を一切保有しない無菌マウスに培養した特定の腸内細菌を口から投与して、その菌のみを持つマウスを観察する手法が用いられた。この手法により、ヒト11菌株(未発表)が近年話題の免疫チェックポイント阻害療法の効果を高めることを突き止めた。

本田氏は最後に「このように疾患に効果のある腸内細菌を見つけ、腸内細菌の構成異常により生じる自己免疫疾患などの疾患の治療に応用することを研究の目的としている」と語った。