第1校舎1階105教室では、ラテンアメリカ音楽研究会による演奏喫茶「Cafe Latina」が開かれている。ここではノンストップで奏でられる南米の民族音楽を聴きながら、タコスなどの南米料理を堪能できる。
演奏には、ランダムに演奏者を選ぶシフト演奏と、あらかじめ決められたグループで演奏するコンフント演奏の2種類がある。曲のレパートリーは20曲ほどあり、何度訪れても違った曲が楽しめるのがこの演奏喫茶の魅力だ。三田祭に向けてなんと2ヶ月も前から練習してきたという。
普段は毎週水曜日と土曜日に、春と冬にある定期演奏会に向けて練習をしている。1人が演奏を始めると周りがそれに合わせてノリノリで入っていくのはよくある光景。和やかな雰囲気で行われている。
三田祭係を務める加治屋芳久さん(商2)は、ラテンアメリカ音楽の魅力はなんといっても楽しいところだと語る。「聴いていると自然と体が動いて、音楽に乗りたくなってくるんです。邦楽や洋楽にはない独特な音色も魅力の一つだと思います」。
こちらでいただける南米料理も侮ってはいけない。加治屋さんにおすすめのメニューを伺うと、ソフトドリンクの「チチャモラーダ」を勧められた。ペルーで長年愛されているドリンクで、ポリフェノールやアントシアニンが豊富に含まれているそうだ。筆者もさっそく注文してみると、ぶどうジュースのようなむらさき色の飲み物が出てきた。飲んでみると味もぶどうジュースに少し似ていて、すっきりとした甘さが口に広がりとても美味しかった。加治屋さんは特にチチャモラーダのソーダ割りがお気に入りだそうで、こちらもいただくことができる。
喫茶だけでなく、23日にはミニステージでのパフォーマンスも行われた。ラテンの陽気な音楽が空いっぱいに響きわたり、音楽を全身で楽しむことができた。
三田祭最終日である25日には、喫茶にて一学年全員で演奏する学年コンフントが行われる予定だ。「人数が多くなるので、迫力も桁違いです。たくさん練習をしたのでぜひ聴きにいらしてください」。
三田祭の賑わいに少し疲れたら、ラテンアメリカの心地よい音色を聴きにきてはどうだろうか。疲れも吹っ飛び、元気をもらえること間違いなしである。
(常石萌恵・井上真悠子)