今月22日から25日までの4日間、第60回三田祭が開催される。それに先立ち、前夜祭が来月2日に開かれる。一日当たり約2万人を動員する大規模イベントを前に、三田祭実行委員会(三田実)実行委員長の馬場永希也(ときや)さん(政4)と前夜祭責任者の石川拓海さん(政4)に話を聞いた。
今年の三田祭の目標として、馬場さんは「歴史に残る三田祭」を掲げる。来場者や出展者の人たちに居心地が良い学園祭をいかに提供できるかを目指し日々奮闘している。
約200名の実行委員を束ねる委員長の仕事は容易ではない。実行委員は、より良い三田祭を実現させるべく真剣に取り組んでいるため、衝突も少なくない。委員それぞれが持つ理想を委員長としてまとめるのが大変だという。
三田祭前に行われる前夜祭を、石川さんは「広告塔」だと位置づける。注目を集めて、三田祭の知名度を向上させるのが大きな目的だ。そのため、アーティストの選出も知名度が重要となる。今年のUVERworldは知名度や学生の好感度を意識した中での人選だった。三田祭のライブには例年5千人程の来場がある。石川さんは「三田祭は日本最大級の学園祭を目指しています。その三田祭を盛り上げるために、前夜祭で多くの注目を集めたいと思っています」と語る。
今年のロゴは赤と若緑を基調に60周年を表すものとなっている。赤は三田実の法被を意識した色で伝統を表し、若緑は革新を表す。「60回を超えても、伝統を保ちつつ、新しいことを続けていきたいと思い、この色にしました」(馬場さん)
最後に、馬場さんは三田祭に来場する人々へメッセージを残してくれた。「60年続く三田祭で変わらないものは、塾生が限られた時間の中、最大限熱意を持って過ごした集大成を三田祭で披露すること。それを見にきていただければと思います」
今年の三田祭も盛り上がることは間違いない。
(藤田龍太朗)