ミス・ワールド2018日本代表選考会が8月28日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催された。30名のファイナリストの中から日本代表に選ばれたのは伊達佳内子さん(政4)。塾生が選出されたのは2年連続となる。
伊達さんは7210人の頂点に立ち、11月9日から開催される世界大会に出場する。
伊達さんは自身が日本代表に選ばれたことについて、「コンテストの長い歴史の重みと、日本代表というお役の重みに気が引き締まる」と心境を語った。今後は、自身や日本の魅力を発信していくため、世界大会に向けて準備していくという。
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ミス・ワールド2018日本代表となった伊達さんに、インタビューに応じてもらった。
―ミス・ワールド日本代表に選ばれて、周囲の反響はいかがですか。
選抜後も周りには言っていなかったのですが、報道で知った友人から「ニュースに出ていたよ」と言われたり驚かれたりしました。また、いわゆる「ヨッ友」からもその件についての連絡が来たりしました。
―伊達さんがミス・ワールドに出場した経緯を教えてください。
存在自体は知っていましたが、就活用の写真を撮るときにカメラマンに勧められて、出場することになりました。また、ミス・ワールドの標語である「beauty with a purpose(目的のある美)」は外見に限らず、高校時代から行ってきた社会貢献や途上国支援といった活動やオペラで培った歌唱力など幅広い観点から「美」を評価するものであり、それに共感したことも後押ししました。
―審査の過程で大変だったことは何ですか。
やはり皆さんモデルやタレントといったプロの方が多く、私のような普通の大学生にとっては初めての場で緊張しました。人前で喋るのは国際学生会議での活動やゼミでのプレゼンで慣れていましたが、モデルウォーキングなどの審査はやはり大変でした。高いヒールもこれまで履いたことがなかったので、慣れるのに苦労しました。
―コンテストで印象的だったことは何ですか。
何千人もの人が応募した書類選考を通過しただけあって、参加者全員が「美」を有していたので、その「美」をいかに伝えるのかというコミュニケーション能力が問われたのが印象的でした。
―コンテストで変わったことはありますか。
それまで服装やメイクには無頓着でしたが、コンテストを契機に意識するようになりました。コンテストでは第一印象でまず判断された後に他の要素を考慮するという事実が存在したので、第一印象を良くするためにそれらのことにも気を遣うようになり、日常的にも実践するようになりました。
―義塾での経験がコンテストに生きたことはありますか。
大学では主にフランス語やドイツ語、スペイン語、イタリア語などの外国語を学習したり国際学生会議というシンポジウムの実行委員長として活動したりしていましたが、そのことはコンテストで自らの長所としてアピールすることができたので、役に立ったのかなと思っています。また、塾関係者同士のつながりの強さや教職員からのサポートもありがたかったです。例えば、国際学生会議でのスピーチの添削をお願いしたところ、親身に対応してくれました。加えて、玉井ゼミで近代日本政治思想史を勉強したことは、日本のことを知るという点で有益でした。
―戦国武将の伊達政宗と血がつながっているそうですね。
私の血筋は亘理伊達家といって、政宗公に一番近いいとこにあたる家に由来しています。明治維新後は、北海道開拓にあたったため現在の本籍は北海道にあります。
社会貢献活動をする中で、祖父に「利他の心を持ちなさい」とよく言われていたのを思い出します。「姿勢を正し、鳥の目で物事を見なさい」。政宗公の時代からきっとこうした考えを持っておられたのではないか、私もその考えを成長させないと、と思います。あと、祖父も父も眉毛が太く私も太いので、政宗公からの遺伝かもしれません(笑)
―今後、日本代表としてどういった活動をしたいですか。
自身や日本の存在や魅力を積極的にアピールしていきたいです。「日本人は日本のことを知って発信する」を信念に出来る限りのことをしていきます。11月に中国で行われる世界大会ではそのようなことをアピールできるよう全力を尽くします。
(聞き手=中川翼)