第100回全国高等学校野球選手権記念大会は先月12日、阪神甲子園球場で2回戦が行われた。慶應義塾高(塾高、北神奈川)は高知商(高知)に6―12で敗れ、1916年の第2回大会に前身の普通部が達成して以来となる全国制覇には届かなかった。
塾高の夏の甲子園大会出場は10年ぶり。先月5日の大会初日に登場し、1回戦で中越(新潟)と対戦した。
試合は初回、後攻の塾高が根岸(3年)の適時打で先制。投げては先発の生井(3年)が八回途中を2失点と力投したが、打撃陣が中越の小刻みな継投策に突破口を見出せないまま、試合は同点で九回へ。二死から一、二塁の好機を作ると、1番宮尾(3年)が中前に運び、3―2のサヨナラ勝ちを演出した。
2回戦で対戦した高知商(高知)は、県大会で古豪・明徳義塾を下しており、その攻撃力に対し苦戦が予想された。
好カードが揃ったこともあり朝6時台に満員通知が出された大会第8日。第4試合はナイターとなった。
再び先発を任された生井は初回、高知商に先制点を献上すると、続く二回に自身の本塁悪送球を含む3失策で一挙7点を失う。追う塾高は五回、主将の3番下山(3年)に甲子園初アーチが飛び出し、九回には代打攻勢で2点を返すなど意地を見せたが、反撃及ばず。2回戦で姿を消した。
(広瀬航太郎)