メンバー全員が現役慶大生の4人組ロックバンド「THE DRY」。昨年、オリジナル曲である『VICTORY』が三田祭のオフィシャルソングに選ばれ、大きな話題となった。果たして彼らは、一つ一つの音楽をどのように作り上げているのか。
メンバーは、Kotaroさん(Vo)、MASAさん(Gt)、Morrisさん(Ba)、UZさん(Dr)の4人。全員が3年生として大学に通いながら、活発な音楽活動を行っている。
THE DRYの楽曲の持ち味は、シンプルだが力強い歌詞と、耳に残るメロディーの二つ。その音楽作りの方法は、ほかのバンドとは少し異なっている。
多くのバンドの場合、メンバーの一人が作曲を行う。しかしTHE DRYでは、ベースとなるメロディーをKotaroさんが作った後、ほかのメンバー3人が、フュージョンやJ-ROCK、洋楽などといったあらゆる音楽ジャンルの要素を加えていく。
この曲作りの背景には、メンバー内の音楽の多様性が関係している。驚くことに、好きな音楽のジャンルが全員異なっているのだ。
「それぞれが好む音楽が異なるからこそ、一つの曲に対して三者三様のアレンジが生まれる。それを調整する作業が楽しいし、より良い音楽を目指して作る過程そのものがすごく楽しいです」とKotaroさんは言う。
メンバー内の「ちがい」こそが、POPでもROCKでもない、新しいジャンルの音楽を作りあげているのだろう。
6月15日には、一昨年のミス慶應ファイナリスト・渡邊渚さんがPVに出演する新曲『君へ』が公開された。片想いの純粋な気持ちが込められたバラードロックに仕上がっており、“THE DRYらしさ”がふんだんに詰め込まれていると言えるだろう。ぜひ一度聴いてみてほしい。
(陣内望)
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