チョコの甘さとミントの爽快感のギャップがたまらないと、今人気が急上昇しているチョコミント。そのブームの先駆者と呼ばれる学生が慶大にいることをご存じだろうか。昨年夏に、テレビ番組「マツコの知らない世界」に出演し、チョコミントの魅力を全国に発信した「うしくろくん」こと牛窪真太郎さん(経2)だ。
今やチョコミント業界で知らない人はいないほどの人気ぶりを博す牛窪さんだが、チョコミントを好きになったきっかけは、母親の影響だという。「母親が元々チョコミントアイス好きで。家族でよく行ったサーティワンアイスクリームでチョコミントアイスを食べたことがきっかけですね」
インスタグラムを使い始めてから、友達とのプライベート写真とともに好きなチョコミントスイーツを投稿していた。徐々にチョコミントの投稿が増えていき、現在のようにチョコミントに関する投稿だけをするようになった。中学校時代のあだ名である「うしくろ」という名前を自身のアカウントにつけていたところ、この名が世間に認知されるようになった。
彼の名が一気に広まったのは、昨年の8月。「マツコの知らない世界」に出演したときだ。「チョコミントが苦手」というマツコさんに対しチョコミントを、丁寧にプレゼンする牛窪さんの姿が話題になった。「とても緊張していたが、マツコさんを目の前にして、貴重な機会を無駄にするわけにはいかないと気合いを入れた」と振り返る。オリジナルチョコミント料理として牛窪さんがプレゼンしたものの、番組内で酷評された「チョコミント卵焼き」のその後について聞くと、「チョコミント卵焼きは美味しくできなかったです」と笑いながら答えてくれた。
現在、多方面からチョコミントに関わっている牛窪さん。実生活におけるチョコミントの割合は「8割くらいです」と答える彼が、チョコミントばかりの生活に飽きることはないのだろうか。「今のところはないですね。チョコミントが良いきっかけになって、自分に少しずつ自信を持てるようになった。感謝しています」とはにかみながらも答えた。SNSの活動の中で、チョコミントを食べられないが、その見た目が好きで写真を見るために自分のアカウントをフォローしてくれる人がいることを知ることができたことも嬉しかったそうだ。「自分にも苦手な食べ物があるように、無理してチョコミントを食べてもらいたいとは思っていない。好きな人に好きなところを存分に楽しんでもらいたい」
最後に、牛窪さんの今後の展望を聞いた。「チョコミントのカフェを経営してみたい。自分でチョコミントスイーツを考えることが好きなので。それか、今までの経験の中で商品開発も楽しいと感じたので、チョコミントに限らずさまざまな商品がどのようにしたら消費者に欲しいと思われるのかもやってみたい」
現役大学生ながらも幅広くチャレンジし続ける牛窪さん。つきない探究心とそれゆえに一層広がっていく彼の世界を、 たくさんのファンが楽しみにしていることだろ う。
(仮屋利彩)