関東大学春季大会が幕を閉じた。昨年の全試合勝利をおさめたグループ優勝とは一転し、 慶大は実力校揃いのAグループで2勝3敗の4位で終えた。
初戦の大東文化大戦。試合序盤から相手のペースで試合が進む中、パスやラインアウトでのミスから点数が開いてしまう。続く流経大戦ではアタックをうまく修正。後半は7トライを決め、春季大会初となる勝利を収めた。明大戦では粘り強いディフェンスを見せるも、昨年の絶対王者・帝京大を接戦の末に破っている明大だけに、インゴール前での猛攻を止めることができなかった。
春季大会序盤ではラインアウトなどミスが目立ったが、東海大戦では成功率が高く、順調に点を重ね、50―41で試合を制した。最後の帝京大戦、前半は1トライで終わる。後半でモールを押し込み、ゴール前まで何度か迫ったものの、逆転勝利は叶わなかった。
昨年からFW陣の多くが入れ替わり、思うような結果が残せなかった春季大会。主力級を欠くことが多かったが、それによって戦力が底上げされた。秋の対抗戦に向けて、夏の間どのように課題を克服するか。今後の展開が期待される。
(末吉遥)