日本のプロサッカーリーグ「Jリーグ」は15日、開幕25周年を迎える。毎週末に人々がプレーに一喜一憂し、熱狂する熱き戦いは、時代の変化に合わせて少しずつ進化を続けている。
1993年、10チームによるリーグ戦が始まった。クラブ数は年々増加し、現在ではJ1、J2、J3の3カテゴリーに分かれて戦う。
Jリーグは地域性に富んだクラブ運営が特徴的だ。それぞれのクラブが工夫を凝らし、地域密着に取り組む。例えば川崎フロンターレは、選手が問題の題材となる算数ドリルを川崎市内の小学生に配布し話題となった。Jリーグ広報部の小野里見亜さんは「このようにクラブにしかできない取り組みもある」と話す。
昨今の趣味の多様化の波や、コアファンの高齢化で、Jリーグにも逆風が吹く。そんな中、今季から「金曜Jリーグ」の開催やスタジアムのグルメ拡充により、J リーグの楽しみ方も多様な層に合わせることが注目されている。サッカーが主目的でなくショッピングやグルメを目的に来場する客も増えつつある。観戦者平均年齢は上昇こそしているが、上り幅は年々縮小しているという。
この特集では、塾員を含めた関係者に話を聞き、四半世紀の歩みを振り返ってもらった。慶大にもJリーグのために尽力した人が、Jリーグに憧れピッチに立った人がいる。あなたにとって、Jリーグに繋がりを感じる時はあるだろうか。Jリーグファンもそうでない人もサッカーというスポーツの熱狂に触れてみよう。