先月18日から22日にかけて行われた全塾協議会塾生代表選挙において、昨年に続いて選挙運営に関わる者の不適切な行為が確認された。全塾協議会選挙管理委員会(以下、選管)によると、日吉、三田、矢上キャンパスで、特定の候補への投票誘導行為が指摘されたという。

先月18日から22日にかけて行われた塾生代表選挙において、昨年に続いて選挙運営に関わる者の不適切な行為が確認された。選管によると、日吉、三田、矢上キャンパスにおいて、選挙運営に関わる者が特定の候補へ投票するよう生徒に対して呼びかける投票誘導とも取れる行為が指摘されたという。

塾生代表選挙における運営の不祥事は昨年に続き今回で2度目となる。昨年は、芝共立キャンパス、信濃町キャンパスにおいて選挙運営に関わる者がSNSなどで特定の候補者への投票誘導とも取られかねない行為を指摘され、これらの誘導を受けた票は無効票とされ除外された。今回の選挙においても、同様の不祥事が起こった。

選管の発表によると、今回指摘された不適切行為のうち信憑(ぴょう)性があり投票の結果に影響を及ぼしたとされるのは、三田キャンパスを除く日吉、矢上の両キャンパスにおいてだ。三田キャンパスでの投票については、塾生から投票誘導行為を指摘されたものの、精査の結果、その指摘は信憑性に欠けると判断し、全ての票を有効票とした。

今回起こった投票誘導行為で当選結果に影響があったとされる票は、日吉キャンパスが80票、矢上キャンパスが約数票。この結果を受け、選管は塾生代表の当選要件を最多得票かつ無効票数(不正が影響したとされる80数票)以上の差をつけることを加えた。開票を行い最多得票者が次点の者と比べ、無効票数より多くの票差をつけて勝った場合はそのまま当選、もし無効票数以下の票差だった場合は、この2人による再選挙を行う旨を全塾協議会へ提出したという。議会でそれが認められれば、その最多得票者が塾生代表として決定する。

選挙の開票結果によると、南候補は次点の山隈候補と1‌8‌5票の差をつけていることから、議会の承認が得られた場合は南候補(政2)が2代目塾生代表に決定する。

■南候補のコメント

1. 塾⽣代表に選ばれた感想はいかがですか?

塾⽣代表という重責に対して⾝の閉まる思いで⼀杯です。投票をしてくれた塾⽣の皆様、そして応援をしてくれた友達、⼀緒に戦略を⽴ててくれた親友たち、何時間もかけてポスターを作ってくれた友⼈に深く感謝しております。ポ スターを配っている時に、ちょっとしたアドバイスをくださったり、応援してますと声を掛けてくれた⽅々がいてくれたからこそ、最後まで選挙活動を続けられました。

2. 今度の意気込みを教えてください。

テーマは「もっと⾃慢できる慶應に。」です。塾⽣代表の仕事をこなすのは勿論のこと、塾⽣の代表として、より塾⽣⼀⼈⼀⼈が最⼤限に成⻑できる⼤学にできるように全⼒で努⼒します。

3. 選挙管理委員会による不正が指摘されていましたが、そのことについてどのように考えていますか。

選挙管理委員会による不正が起きていたとしたら問題だと思います。来年は選挙の形態を少しでも変え、不正が起きないような選挙にできないか検討するこ とは、私の⼤きな責務の⼀つだと認識しております。

4. 最後に塾⽣に向けて何か伝えたいことはありますか。

私は、「常識を壊し、伝統を創る」という⾔葉をポスターに書きました。これは、皆さんが「本当はこうすれば、もっと効率良くなるのに」だったり、「こうした⽅が、みんなのためになるのではないか。」と思うアイデアを取り出し、 ⼀つずつ変えて⾏くという事でもあります。この⼀つずつの作業こそが、結果的に現在の慶應の⽂化となり、伝統へと変わって⾏くのではないでしょうか。

今回の選挙で、私は3つの公約を掲げました。1つ⽬が慶早戦をさらに盛り上げることです。まずは体育会、そして応援指導部と話し合いを始めていきたいと思います。2つ⽬が講義動画のオンライン化です。既にオンライン化をしているGIC、そしてSFCの授業を参考に学⽣部等との話し合いを始め、課題を洗い出していきたいと思います。3つ⽬に三⽥会版SNSを作ることです。これを⽴ち上げるためのパートナーを募集中です。それぞれの公約について協⼒していただける⽅を募集しておりますので、ツイッターなどでお気軽にご連絡お願い 致します。⼀緒に新しい慶應を創って⾏きましょう。よろしくお願い致します。

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