学生部就職・進路担当によると、平成20年度大学卒業者・大学院修了者(医学部・医学研究科、経営管理研究科、博士課程および通信教育課程を除く)の就職者の割合は69%、大学院および大学進学者は20%と、前年とほぼ同様の結果となった。
就職・進路担当の佐々木氏は、昨年度の就職状況について「売り手市場と言われていたように好調だった。また、進学や資格取得よりも就職への意欲が高まったのが特徴」と話す。
学部卒業者の就職先企業を見ると、前年度に引き続き金融系企業の人気が高いことがわかる。また、塾生の大企業就職に対する意識は依然として強いが、知名度は低くても業績を伸ばしている企業や、塾生を求めている企業は多い。佐々木氏は「会社名で就職先を選ぶのではなく、さまざまな職種に幅広く目を向けるべき」という。
企業の塾生に対する評価は高く、自分で考え、動く能力が評価されているようだ。「そのような能力はゼミや課外活動、アルバイトなどの経験から自ずと得られるもの。今やっていることをしっかりやり遂げることが大切」と佐々木氏は語る。
また、今年度就職活動を行う塾生に対して「金融危機以来、就職難だと騒がれているが、マスコミの報道に過剰に流されず、焦らずに就職活動を行ってほしい」とアドバイスしている。
なお、本記事は3月31日付のデータに基づいたものであり、最終データは5月中にまとめられる予定。

2008年度学部卒就職先企業上位20位
順位 会社名 合計人数 女子内数
1 三菱東京UFJ銀行 104 63
2 みずほフィナンシャルグループ 102 35
3 東京海上日動火災保険 93 49
4 慶應義塾大学病院 52 45
5 アクセンチュア 49 22
6 三井住友海上火災保険 46 14
7 野村證券
44 10
三井住友銀行 44 12
9 日本生命保険 43 23
三菱UFJ信託銀行 43 25
11 全日本空輸 40 22
12 日本電気 39 14
三菱商事 39 9
14 大和証券 37 16
15 三井物産 35 14
16 電通 34 12
トヨタ自動車 34 3
18 住友商事 33 16
19 NTTデータ 31 14
20 富士通 30 11
合計 972 429