対抗戦2連勝中の慶大は、第3戦日体大との一戦を49―22で制した。
 
得意のスクラムは本戦でも力を発揮する。前半12分、スクラムで押し込みNO8松村(商4)が先制トライを決める。直後日体大に独走を許し同点に追いつかれるが、徐々に波に乗り28―10で前半を折り返す。
 
後半は立ち上がりこそうまくいかなかったものの、相手を上回るフィジカルと粘り強さでペースを取り戻し、2連続でトライを奪い勝利を収めた。
 
第4戦は因縁の相手である明大と対戦し28―26で勝利した。前半で22点をリードするものの、逆転負けで悔し涙を飲んだ昨年の明大戦。今年こそはと、秩父宮には悪天候にもかかわらず、多くの人が詰めかけた。
 
前半15分、先制を許す。焦りからか、その後もゴールライン付近までボールを運ぶものの、ミスが目立ち得点に繋がらない。しかし30分、WTB金澤(商4)に明大がハイタックル。ペナルティトライとなり、7点が入り同点に追いつく。さらに33分WTB宮本瑛(経3)のトライで差を広げる。前半終了間際には、FB丹治(政3)が出したキックパスにSH江嵜(商3)が反応。華麗にトライを決め、21―7で前半を折り返す。
 
後半、なんとか逃げ切りたい慶大だが、2連続トライを許し、同点に追いつかれる。勝ち越したい慶大はLO辻(文3)のトライで7点を奪い、再びリードするも、後半41分に明大に再びトライを奪われる。しかし、明大がゴールキックを外し、相手のミスに救われるかたちでなんとか勝利を掴んだ。
 
試合後、主将・LO佐藤(総4)も金沢篤ヘッドコーチも「ラッキーだった」と声をそろえた。勝利したが、ギリギリという印象を受ける試合だった。
(山本理恵子・高井日菜子)