塾生新聞会の前顧問の故石川忠雄先生は「将来旺盛なプロ意識に裏打ちされたジャーナリストの輩出」を望んでいた。同じように、大石教授が「塾生に訴えたいというジャーナリスト的な使命感」の大切さを説いた。初代編集長の織田さんがそうであったように、慶應塾生新聞会は過去40年間、人が入れ替わっても「本気」の新聞製作を心がけている。
創刊から40年。塾新は、「公正中立」、「不偏不党」を掲げ、客観的な報道を貫いてきた。40年のタスキは重いが、先輩から受け取ったタスキを途中で途切れさせてはならない。そんな思いで急かされ、動いている。取材から編集に至るまで走り回る毎日だが、情報の波に翻弄されないよう、地に足のついた編成をしていこうと、過去の記事を見ながら感慨に耽った。
(遠藤和希)