塾生時代のあだ名は「褐色の弾丸」。小麦色の肌と鍛えられた肉体がトレードマークのフジテレビアナウンサーで、現在は平日昼の情報バラエティ番組『バイキング』で活躍するあの塾員が、今年の三田祭にやってくる。
榎並大二郎氏は塾生時代、体育会水泳部の葉山部門に所属して、週6日のハードな練習をこなす日々を送っていた。水泳をはじめたのは、塾高の1年生のとき。当時は世界水泳でのイアン・ソープ選手の活躍などがあり、世界中で水泳が盛り上がっていた。そのような中で榎並氏は、泳げないことがコンプレックスで水泳部に所属することを決めたという。
「好きなことではなく、苦手だったことが理由で部活動を決めましたが、結果的に水泳部に入っていなければ今の自分はなかったと思います」。体育会水泳部葉山部門では遠泳を専門にしていたが、遠泳は10時間以上泳ぐこともある過酷な競技だ。塾生時代の練習や大会を通して、体力や根性がつき、それが今の仕事につながっているという。
塾生時代は部活動漬けの毎日を送っていた榎並氏に、アナウンサーを志した理由を尋ねると、「大学3年生の秋、自分は何をしたいのかということを考えていたときに浮かんだのが、『めざましテレビ』でした」と教えてくれた。榎並氏は当時、朝練習のために朝5時半に起きる生活だったという。早朝にも関わらず、画面に映るアナウンサーの表情は明るく、早起きをして仕事に臨んでいる姿にも親近感を抱いた。就職活動を意識するようになって、『めざましテレビ』のアナウンサーの姿が頭に浮かび、アナウンサーを志すことに決めたという。
アナウンサーとしてこれまで『笑っていいとも!』や『スーパーニュース』を担当した。特に2014年、『スーパーニュース』の取材で訪れたタイでは写真撮影を求められるほどの人気ぶりだ。現在は平日昼の帯番組『バイキング』で進行役を務めている。「ジャンルを問わず幅広いテーマを本音でトークする番組なので、自由さを大切にしながらも、視聴者が傷つかないように思いやりをもって進行することを心がけています」
最後に講演会に向けてのメッセージをもらった。「最初から無理だと諦めずに、やってみないとわからないよ、ということをお伝えしたいです。温かい目で、温かい心で聞いてくれると嬉しいです」
バラエティーや報道など多様なジャンルの番組を担当してきた榎並氏の“テレビ現場からのメッセージ”は、これからの道に悩む多くの塾生に、ヒントを与えてくれることに違いない。
(鵜戸真菜子)
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慶應塾生新聞会は、今年度の三田祭でフジテレビの榎並大二郎アナウンサーをお招きして、講演会を開催いたします。
日時:11月25日(土曜日)13:30〜15:00
場所:慶應義塾大学三田キャンパス西校舎519教室
ゲスト:榎並大二郎アナウンサー(2008年法学部政治学科卒業・フジテレビ)
入場料:無料
また、下記フォームより事前予約を承っております。皆様のご来場を心よりお待ちしております。