東京六大学野球秋季リーグは30日、神宮球場で最終週2回戦が行われた。慶大は早大を7-2で下し、7季ぶり35回目のリーグ優勝を決めた。

慶大は2回、倉田(法4)、郡司(環2)の四球で2死一、二塁とすると、照屋のゴロを早大の二塁手宇都口が後逸。二塁ランナーが一気に生還し、1点を先制する。

投げては先発の佐藤(環1)が5回まで無安打無四球の好投。140キロ台のストレートとキレのあるスライダーを織り交ぜ、スコアボードに0を並べる。

試合は6回に再び動き出す。無死一塁から二度のパスボールで三塁まで進塁を許したバッテリーは、直後、柳澤に左前打を浴び、同点に追いつかれる。

するとその裏、慶大は1死一、二塁とし、ここまで打率0.469とリーグトップの清水翔(総4)が、左中間を破る走者一掃のタイムリースリーベース。3-1と逆転する。

8回表、早大・三倉に本塁打を浴び1点差に迫られるが、その裏に慶大打線が再び反撃する。クリーンアップから始まる攻撃で無死満塁の好機を作ると、6番倉田が会心の右前2点適時打。8番照屋(環4)にもタイムリーが飛び出し、チームの屋台骨を支えてきた4年生コンビが試合の流れを決定づけた。

佐藤は8回を投げ、被安打4、1失点。9回は石井(商2)が締め、慶大ナインはマウンドに歓喜の輪を作った。
(広瀬航太郎)
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