関東大学春季大会が幕を閉じた。慶大は5勝0敗、見事全戦勝利でグループ優勝を果たした。
初戦の青学大戦。試合序盤から試合の主導権を握り、許したトライは1トライ。力強いアタックで終始青学大を圧倒する。続く拓大戦では前半の15分間で4トライを決め、好調に思われたが、ミスが続き逆転を許す。苦しい状況が続くが、試合終了間際に逆転トライを決め勝利を収めた。アタック面では粘り強く積極的な攻めの姿勢を見せ、これが逆転勝利に繋がった。一方、ディフェンスにはタックルの高さ、スクラムなど課題が多く残った。
関東学院大戦では前半、攻撃的なタックルでリードを奪うが、後半はディフェンスで苦戦し失点を重ねてしまった。筑波大戦ではスクラムやモールで圧倒し着実にリードを奪った。
大会全体としては相手が主導権を握った際、どれだけミスを防ぎ失点を抑えるか、また試合の立ち上がりに課題が残る。今大会ではレギュラーの主力選手たちだけでなくリザーブの選手も多く出場し、チーム全体でつかんだ勝利であった。
秋には今大会で別グループであった早大、帝京大などが待ち受けている。チームとして、個人として課題にどう取り組むのか。今後の成長に期待である。
(高井日菜子)