「ビズリーチ・キャンパス」は、トップティア向けの転職サイトを運営している会社、ビズリーチが大学生に向けたOB訪問用サイトだ。株式会社ビズリーチの竹中結輝さんに話を聞いた。
「ビズリーチ・キャンパスの特徴は大学ごとにサービスを分けていることです。我々のサイトは大学の先輩後輩をつなげるサービスを提供しています」と竹中さん。「ビズリーチに登録している社会人の方々に『どんな大学生から訪問の依頼が来たら会ってあげますか』と聞きました。その結果、9割以上が、『出身大学の後輩』と答えました」。忙しい社会人が一学生に会うメリットは少ない。大学の後輩という立場を使い、そこを埋めた。もちろん、大学の先輩にしか会えないというわけではない。月に1回行われる「premium talk fes」という場で、他大学のOBとも話す機会がある。
また、「ビズリーチ・キャンパス」に登録している社会人は二つに分けられる。企業の公認を受けて登録している人、後輩のキャリアのために善意で登録している人だ。「大学の先輩からキャリア設計のヒントをもらうという使い方と、採用に関わるリクルーターに会うという使い方、2種類を上手に使い分けてほしいです」。その会社で働く人のリアルな声を聴くことで、見えてくるものも多いという。
「慶應生にはチャンスが向こうから飛び込んできます。だからこそ、チャンスを無駄にしないように、今のうちからたくさんの社会人に会って、自分のキャリアの軸を決めておくことが望ましいでしょう」。OB訪問に早いということはない。自身のキャリアを明確にする機会として、OB訪問を捉え直して欲しい。