数多くのOB訪問サービスの中でもよく耳にするサービス「VISITS OB」。その運営会社VISITS WORKS代表の松本勝さんと齋藤健司さんに話を聞いた。

OB訪問で思い浮かべるのはリクルーターとか、選考プロセスの一環であるというイメージであろう。「実際にサービスに登録しているOBの方にリクルーターはほとんどいません。多くの方は企業を学生に知ってもらうためや、学生のキャリア設計にアドバイスを与えるために登録していただいています」

実際、日常的にサービスを活用している学生は意外なことに大学1、2年生が多いのだという。「企業や業界に対する理解が浅いからといって、会いに行くのをためらう必要はありません。将来に対する視野を広げ、その会社で働く人の生の声を聴くために、早い時期から積極的に使ってほしいです」。また、「VISITS OB」のサイトに登録しているOBには厳しい審査がなされる。学生の安全に最大の配慮を払っている。
 
「VISITS OB」の最大の特徴は、登録しているOBのプロフィールが充実していることだ。「自分とは境遇が異なる人であっても、その人がどんな想いで働いているかを知ることによって「共感」が生まれる。共感できるOBには自然と会ってみたいと思える。そこを大事にしています」

大事なのは仕事の内容や給与などの表面的な部分ではない。その人の人生観や仕事にかける想いなど、より本質的な部分を見ることだ。自分と考え方が似ている人、真逆の人、様々な人が「VISITS OB」に登録しているだろう。そういったOBに会ってみるといいかもしれない。きっと新しい選択肢が、我々の人生に生まれる。