三大就活サイトの一角を担う、「キャリタス就活」の編集長である 駒形一洋さんにお話を聞いた。「近年、就活のスケジュールが何回かに渡って変更されています。19卒の大学生も、スケジュールを把握することが重要です。3月から就活のスタートという考えだと、就活の流れに乗り遅れる可能性があります」。
企業の情報を集めるのに有用なのはインターンシップだ。「キャリタス就活」の調査では、8割もの学生がインターンシップに参加しているという。「近年、インターンに様々なバリエーションが出てきました。1dayから2~3日間、1週間を超えるもの、理系の学生なら1ヶ月にわたるものまで、様々なものがあります。インターンの段階では業界を絞ることなく、業界横断的に受けることをお勧めします。インターンを通じて、自分に合った職場、業界を見つけてください」
1dayインターンを「1日仕事研究」として位置付けている「キャリタス就活」。「1dayは業界の方向性や、その企業が業界の中でどのような立ち位置にあるかを研究するために使ってください。気負わずいろいろな企業に参加するのが良いでしょう」。昨年の傾向だと秋ごろには、7割くらいの学生は志望業界が絞られつつあるのだという。「慶應の学生さんは圧倒的に金融に興味があるようですが、冬休みにかけては金融の中でもどのような業種、会社にするのかを定めていけるとよりいいですね」
「学生1人が提出するエントリーシートはおよそ25~30社くらいで例年変化がありません。多忙な中で応募できる企業数の目安といえます」。3月のエントリー開始前には、応募したい企業を絞って、優先順位をつけておくのがよい。
「『キャリタス就活』のウリは、大手・優良企業を中心に掲載しているので、安心して使ってもらえるところです」。また、イベントや、情報量も豊富だ。インターンを開催していない企業も掲載しているので、そういった企業と早い段階で出会えるのも魅力だ。「業界研究に役立つものとして、会員限定で日経新聞の記事が読めるということです。日経の記事の中から、就活生に役立つものをピックアップしています」。業界別のシェアのランキング等、一覧性のある情報も掲載しているので、業界研究に役立つ。
「学業も課外活動もしっかり取り組んでいる印象があり、慶應の学生のイメージはとてもいいです。その反面期待値が高いと感じることもあるかもしれませんが、気負いすぎずにリラックスして就活に臨んでください。インターンも学生生活を充実させる手段の一つです。やりきったと思える学生生活を送ることが一番大事です」